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ドリトル先生の野球
第十一幕その五
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「企業にとってスポーツチームを持つことは決して悪いことじゃないんだ」
「成程ね」
「そういえば昔はその近鉄も球団持ってたし」
「阪急も南海もね」
「パリーグの関西のチームは全部親会社が鉄道会社だったのね」
「そうだったんだね」
「そうだよ、西武は昔の親会社は九州の鉄道会社西鉄だったし」
 先生は皆にさらにお話しました。
「ヤクルトの最初の親会社は国鉄だったんだ」
「うわ、じゃあ十二球団のうち六球団が鉄道会社が親会社」
「凄いね」
「そんな風だったんだ」
「鉄道会社が線路と鉄道を軸として」
 そしてというのです。
「球団だけじゃなくて劇団や百貨店、テーマパークを運営していく」
「つまり事業の多角化だね」
「八条グループも同じ様なことやってるね」
「鉄道から色々なものを運営していくってやり方は」
「八条グループもそうしてるね」
「これをはじめたのは小林一三さんという人なんだ」
 先生はこの人の名前を出しました。
「阪急グループの総帥さんだった人でね」
「その人が球団持つ様にしたのね」
「劇団も百貨店もテーマパークも」
「そうしたのね」
「そうだよ、そしてね」
 そのうえでというのです。
「鉄道経営の在り方を変えたんだ」
「凄い人だったんだ」
「そんな人が昔おられたんだ」
「そうだったんだ」
「そうだよ、ちなみにこの人が阪急ブレーブスと宝塚歌劇団の創設者だったんだ」
「劇団って宝塚だったんだ」
「そういえばあそこ阪急だし」
「阪急といえば宝塚だけれど」
「それをはじめられた人だったのね」
「そうだったんだ、そしてね」
 先生はさらにお話します。
「近鉄の佐伯勇さんが小林さんの経営方針を学んでね」
「同じ様にされて」
「それで立派なグループにされたんだ」
「そうだったのね」
「そうだったんだ、そして南海には川勝傳さんというこれまた凄い総帥さんがおられて」
 それでというのです。
「この人の経営手腕もね」
「よかったんだ」
「そうだったんだ」
「凄くね、関西の私鉄はとても優れたトップの人達が出たんだ」
 先生は皆に目を輝かせてお話します。
「そして黄金時代を迎えていたんだよ」
「それぞれ球団も持って」
「そのうえでなんだ」
「お互いに繁栄していたんだ」
「そうだったんだ」
「かつては」
「そんな風だったんだね」
 皆もお話を聞いて頷きました。
「鉄道会社が親会社のチームが多かったんだ」
「全体の半分を占める位に」
「今は阪神と西武だけだけれど」
「かつてはそうだったのね」
「それで東映や大映も球団を持っていたんだ」
 こうしたチームもというのです。
「映画会社もね」
「今は持ってないけれどね」
「どの映画会社もね」
「今持ってるのはIT関
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