暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の野球
第十一幕その二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「どんなものでもないからね」
「人でもそうだしね」
「世の中変わらないものはない」
「徐々にでも急にでも変わっていく」
「そうしたものだね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「阪神についてもね」
「変わったんだね」
「ちゃんとね」
「そうなったんだね」
「よくね、巨人は転落という意味で変わったけれど」
 このチームの場合はそうなるというのです。
「阪神はね」
「常勝軍団に生まれ変わった」
「そうした意味で変わったわね」
「いい意味で変わったわ」
「本当にね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「どんなものも、阪神でも変わったんだよ」
「7それで今の阪神がある」
「文字通りの猛虎軍団になった」
「そういうことね」
「まさに」
「そうだよ、その猛虎のシリーズでの活躍を楽しみにしていようね」
 是非にとお話する先生でした、そしてです。
 先生は皆と一緒に出勤しました、すると大学はその人の阪神からのドラフト一位指名のお話で持ち切りでした。
 そえで、です。先生は皆に研究室で言いました。
「やっぱりね」
「話題はそれで持ち切りだね」
「彼のことで」
「大学の皆がお話してるわ」
「若しかしたら普段野球に興味がなさそうな人でも」
「そうしてね」
「阪神でどんな活躍してくれるか」
「そんなお話をしてるわね」
 皆も先生に応えて言います。
「そのことを見ると」
「やっぱり阪神に指名されたって大きいんだね」
「ドラフト一位指名は」
「逆指名だったにしても」
「やっぱり凄いことだよ、そのスポーツをしていてもね」
 先生は野球だけでなくスポーツ全体のお話をしました。
「そのスポーツでプロになれる」
「そうなれるってね」
「それだけで凄いことだよね」
「まさにそれだけで」
「そうよね」
「そう、もっと言えばそこから大活躍出来る人はさらに僅かだけれど」
 それでもというのです。
「それでもね」
「プロに選ばれること自体が凄くて」
「皆お話してるんだね」
「そうなのね」
「そうだよ、ただね」
 ここでこうもお話する先生でした。
「八条リーグだとね」
「このリーグだとなんだ」
「何かあるの?」
「一体」
「若しプロ野球選手として大成出来なくても」
 それでもというのです。
「その企業がちゃんと最後まで面倒を観てくれるよ」
「社員として働かせてくれるんだ」
「引退や退団の後も」
「それはいいね」
「第二の人生のこともしっかりしてるなんて」
「どうしても気になるね」
 引退後の生活のことはというのです。
「誰だって」
「それこそね」
「どうして生計を立てていくか」
「やっぱりそれが凄い問題だからね」
「そのことを考えると」
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ