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犬との幸せの為に
第一章
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                犬との幸せの為に
 岡山市街にいて県内の大学に通っている山科葉月はダークブラウンの髪の毛を伸ばして後ろで括っている大きな目で明るい顔立ちをしている、スタイルは中々でありいつも女の子らしい服を着ている。
 両親と犬のケント茶色の毛の雄のトイプードルの彼と一緒にに過ごしている、とにかくケントが大好きで家ではいつも一緒にいる。
 それで可愛がっているがそれだけでなく。
 台所で母の直美の料理を手伝いつつ黒髪に白いものが混じってきている母に対してこういった。葉月は顔は母親似だが髪の毛は父親のものだ。
「お母さん、今日カレーだけれど」
「それでもよね」
「ええ、玉葱入れるわね」
「カレーだからね」
 それでというのだ。
「今日はチキンカレーでね」
「鶏肉にね」
「人参とジャガイモを入れて」
 そうしてというのだ。
「玉葱もね」
「だからね」
「ケントには絶対によね」
「あげないでね、いつも言ってるけれど」
「玉葱や葱はワンちゃんには禁物ね」
「食べたら大変なことになるから」
 だからだというのだ。
「絶対にね」
「駄目よ」
「そうよね」
「あとチョコレートもね」
 これもというのだ。
「駄目だし」
「アルコールもね」
「そしてチョコレート以外のお菓子も」 
 これもというのだ。
「やっぱりね」
「駄目よね」
「だからね」
 それでというのだ。
「ケントの食べものはね」
「基本ドッグフードね」
「これが一番よ」
「そうなのね」
「人が食べるものよりもね」
「ドッグフードね」
「そちらがいいから」 
 だからだというのだ。
「気をつけてね」
「わかってるわ」
「お父さんにも言ってるし」
 ケントに何でもあげない様にだ。
「だからね」
「お母さんもね」
「気をつけてね」
「いつも言われてるからわかってるわ」
 こう返してだった、母もケントにはそうしたものは食べさせない様にしていた。食べものだけでなくだった。
 ケントの身体を奇麗にすることについてもだ、葉月は言うのだった。
「ちゃんと犬用のシャンプーとかをね」
「使わないと駄目ね」
「そう、ブラシもね」
 これもというのだ。
「ちゃんとね」
「犬用よね」
「それでちゃんと小型犬で」
「毛の長い子の為のものをなのね」
「使わないとね」
 また母に言うのだった。
「駄目なのよ」
「そうなのね」
「そうしたものも売ってるから」
 だからだというのだ。
「絶対にね、奇麗にする時は」
「犬用のシャンプーに」
「それでね」
「ブラシもなのね」
「小型で毛の長いワンちゃん用のもので」 
 そうしたものを使ってというのだ。
「そうしてね」
「楽しめばいいのね」

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