彼が寝ていたら
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いてやるよ……////」
クリスは真っ赤になりながら、純とこうして触れ合える幸せを噛み締めるのだった。
ff
・ミッション:彼の寝顔を入手せよ(おがつばの場合)
見守り隊職員達から翼に下されたミッション。
それは、日頃から全く隙を見せない緒川の寝顔をこっそりと撮影せよ、というものであった。
(まさか、このような事になってしまうとは……。しかし、私自身緒川さんの寝顔が見てみたいのも事実……。今日こそは緒川さんに勝ってみせるッ!いざ往かんッ!)
模擬戦を始め、勝負事で彼に一度も勝ったことがない翼は、今日こそはと意気込んで楽屋に入る。
ドアを開けると、そこには珍しく、机に突っ伏して眠る緒川の姿があった。
(こんな偶然があるのか……?いや、緒川さんだって疲れているのだ。たまにはそういう日もあるのだろう。……これは好機!逃すわけにはいかないッ!)
足音を潜め、息を止め、忍び足で近付くと、スマホを向けて寝顔を撮ろうとする翼。
だが次の瞬間、緒川の姿が消える。
「ダメですよ、人の寝顔を勝手に撮るなんて」
「なッ!?」
驚く翼。その直後、パシャっとシャッター音が鳴った。
「えっ?ドッキリ!?それも櫻井女史からの!?」
「すみません……。つい、乗っかってしまいました」
緒川からタネ明かしをされる翼。どうやら、了子が思いつきで仕掛けたドッキリだったらしい。
驚いた顔を緒川にバッチリと撮影されてしまい、翼は両手で顔を覆う。
「ですが、そうですね……。僕の寝顔なら、翼さんだけには見せても構いませんよ?」
「ッ!?そっ、それはどういう……////」
緒川の言葉に、翼は耳まで真っ赤になった。
彼の言葉の真意は、その笑顔の裏側に……。
ff
・たまには甘えたい(ツェルマリの場合)
「ツェルト、明日の予定って確か……」
まだS.O.N.G.に配属される前、アイドルの仕事でホテルに泊まる事になったマリアは、隣の部屋に泊まるツェルトに声をかけた。
だが、ツェルトはどうやら疲れが溜まっていたらしく、仕事着のままでベッドに突っ伏して眠っていた。
「……お疲れ様」
そう言ってマリアは、ツェルトに毛布をかける。
「マリィ……」
「ん……ッ!?」
静かに立ち去ろうとするマリアの腕を、ツェルトの左手が掴んでいた。
「離さない……これからもずっと……。この手が……動く、限り……」
「ツェルト……?」
「行かないでくれ……マリィ……」
「……寝言、なのよね?」
「……」
「寝言か……。そうよね……でも……」
寝言とはいえ、ツェルトの寝顔が少し寂しそうなのは見て取れる。
マリアはベッド脇にしゃがむと、ツェルトの左手にそっと、自
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