第98話
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し同士でいてくれた方が色々と助かるだろうからな♪」
ミュゼに対して反論している様子を見て苦笑しているリィンに対してフォルデはからかいの表情で指摘した。
「う”っ。」
フォルデの指摘に対して反論できないリィンは疲れた表情で唸り声を上げ
「リィンの女性関係で思い出しましたけど、再会した時にリィンが婚約している事もそうですが、その相手がエリゼを含めた多くの女性達だって話を聞いた時は私達も驚きましたよね。」
「そうね。何せ唯一の”欠点”が恋愛方面で”超”がつく”鈍感”だった”あの”リィンが複数の女性達との関係を結ぶなんて、天地がひっくり返ってもありえないと思う程の出来事だもの。」
「ああ。一番近くにいたエリゼの気持ちにすら気付かなったのに、俺達の予想もつかない状態だからな、今のリィンは。」
「て、”天地がひっくり返る”って……そこまで言うか!?というかドゥドゥーの口ぶりだと、まさかみんなエリゼの気持ちに気づいていたのか……!?」
口元に笑みを浮かべたリシテアの話にそれぞれ同意したエーデルガルトとドゥドゥ−の答えを聞いたリィンは冷や汗をかいた後疲れた表情で声を上げ、その様子を見ていたエーデルガルト達黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)出身のメンバーは黙り込んだ。
「……まさに”今更何を”、ですね。」
「クク、エリゼちゃんが俺達に最初に挨拶に来た時点で俺やドロテアと言った勘のいい連中はすぐに気づいたし、それ以外の連中もお前とエリゼちゃんの様子を見ていたら全員エリゼちゃんの気持ちには気づいたぜ〜?」
「むしろあれ程妹を大切にしているリィンが何故その妹の気持ちに気づかないのかが不思議だったな。」
「リィン自身が鈍感なのもありますが、逆に関係が近すぎてエリゼが自分に対して”家族以外の感情”を抱いているなんて夢にも思わなかったんじゃないですか?」
「というかリィンの事だから、トールズ士官学院に留学してからも”相変わらずの無自覚”でトールズに通っている女生徒がリィンに”そういった感情”を抱かせるようにしたのでしょうね。」
「ふふっ、その推測は間違いなく当たっているかと。私も独自で何度か”Z組”の方々と接する機会がありましたから、”Z組に所属しているある女生徒の中にリィン少将に対して明らかにクラスメイト以上の感情を抱いている方”がいらっしゃることに気づきましたもの♪」
呆れた表情で呟いたステラの言葉を切っ掛けに黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)出身の者達はそれぞれのリィンに対する感想を口にし、ミュゼは小悪魔な笑みを浮かべ、それらを聞いていたリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「うふふ、その頃のリィンさんとエリゼさんの様子を是非見たかったわよね♪」
「え、えっと…
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