第98話
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ぐにレミフェリアの親戚筋を頼ってレミフェリアに”亡命”したとの事ですわ。最も、現在のエレボニアの状況をどこかで耳にしたのか厚顔無恥にも私に『昔の事は水に流してこれからは共に手を取り合ってオズボーン宰相からエレボニアを解放しようじゃないか』という理由でナーシェン兄様がヴァイスラント新生軍の総主宰に並ぶ地位に就けるようにすることを頼む手紙を送ってきましたわ。――――――勿論、”エレボニアは戦時中の為、戦時の最中に手紙は失われて届かなかった事にして”手紙はその場ですぐに破って処分しましたが♪」
リィンの疑問に対して苦笑した後笑顔で答えたミュゼの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「………そういう所も相変わらずですね、あの人の愚かさは。」
我に返ったステラは呆れた表情で溜息を吐き
「……皆さん、貴重な話を聞かせて頂きありがとうございました。わたくしにとっても貴重な機会でしたわ。あの……ちょうどいい機会ですから、実はエリゼさんにも聞きたい事があるのですが……」
アルフィンはエーデルガルト達を見回して感謝の言葉を述べた後エリゼに視線を向けた。
「え………」
「……アルフィンさんは私に何を聞きたいのでしょうか?」
アルフィンの疑問を聞いたエリスは呆け、エリゼは静かな表情で訊ねた。
「その……やはりエリゼさんは今でも1度目のユミル襲撃の件で内心わたくしに対して”怒り”や”不満”等を抱いているのでしょうか……?」
「あ………」
「…………」
「……アルフィンさんは何故そう思われたのでしょうか?」
気まずそうな表情を浮かべたアルフィンの質問にエリスとリィンは辛そうな表情を浮かべ、エリゼは静かな表情で訊ね返した。
「わたくしがリウイ陛下の手配によってリィンさんの部隊に配属されるようになってからも、何となく避けられたりしているような感じがしまして……以前、エリスがリィンさん達と共にリウイ陛下に呼ばれてメンフィル帝国の本国に向かってから中々帰って来ない件でトールズを訊ねた際のわたくしの無知さに”怒り”を抱いていた様子でしたから、エリゼさんがわたくしを避けるのも無理はないと思っていますが……」
「姫様………」
「………………別に私はユミルの件でアルフィンさんを避けていた訳ではありません。そもそもユミルの件でアルフィンさんは身分を含めた”全て”を捨てられて兄様の下に来られたのですから、それがユミルの件に対する”償い”だと理解しています。――――――トールズに保管されていたヴァリマールを徴収したあの日からそれほど日は経っていませんでしたから、あの時アルフィンさんにとってショックとなる言葉を口にした私は近くにいない方が覚悟を決めてメンフィル軍に来られたアルフ
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