第98話
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”身分”等気にせず親しく接してくれた事に安心すると共に驚いたな。――――――メンフィル帝国の貴族はエレボニア帝国の貴族達と”根本的に違う事”に。」
「そもそも”血統主義”のような”親の七光り”で威張ったり平民達を虐げてきた貴族達は”幻燐戦争”時に一掃されたって話だからな。しかもメンフィル帝国の上層部――――――特に古参のファーミシルス大将軍閣下やルース将軍閣下、セラ神官長やエルサリス元帥閣下は全員上流階級出身じゃない上それぞれの実力でその地位を任されているし、それぞれの皇族につく親衛隊員も当然実力者揃いで、その皇族に至っても相当な実力者と”皇族も含めて国全体が実力主義という風潮”なんだから、メンフィル帝国で”血統主義”の連中はやっていくことは厳しいだろうな。……まあ、その点を考えるとよくステラはすぐに順応して、やっていけた事にはちょっとだけ驚いていたぜ?”アルゼイド”や”ヴァンダール”のような武闘派の貴族のエーデルガルトと違って、ステラはまさに典型的な”お嬢様”だったからな。」
「フフ、元々私は身分で人を差別するような心の狭い事をする貴族達に疑問を抱いていましたから、むしろメンフィル帝国に亡命してからの生活は私自身にとって新鮮で過ごしやすい人生ですね。」
「私の実家の”フレスベルグ家”は元々はアルバレア公爵家の”ご意見番”を務めてきた事から、”武闘派”と呼ばれるような貴族ではなかったのですが………というか、実家が代々”武闘派”だったフォルデ先輩にだけはそれを言われる筋合いはないのですが。」
アルフィンの話に対して答えたリシテアの話にドゥドゥーは頷き、口元に笑みを浮かべたフォルデに視線を向けられたステラは静かな笑みを浮かべ、エーデルガルトはジト目でフォルデを見つめて反論した。
「あの…………皆さんの話からエレボニアに対して思う所があるのはエーデルガルトさんとステラさんとの事ですが……お二人の事情はリィンさんからある程度聞いていますが、やはりお二人がエレボニアに対して思う所がある根本的な原因は”血統主義”である事なのでしょうか……?」
「……そうですね。別に私もそうですが私の家族も殿下達”アルノール皇家”を恨んでいた訳ではありません。前アルバレア公や政府に裏切られた事もそうですが、”血統主義”に染まった事で様々な”歪み”を生じさせ続けているエレボニアの先は長くない事を悟った事も理由の一つです。――――――勿論そういう風に考えるようになったのも”実力主義”であるメンフィル帝国の登場も関係していますが。」
「私は実家や婚約者から逃れる為には国家間の立場的に一番手が出しにくいかつ貴族出身の私には利用価値がないと判断してくれる国がメンフィル帝国しかないというのもありますが、私が実家から家出する原因となったのは”尊き血”
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