第98話
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にお茶を楽しむために偶然食堂を訪れた私達が姉様やエーデルガルトさん達が集まっている所を見つけて、姫様の提案でエーデルガルトさん達と交流し、その交流の過程でいつの間にか兄様の訓練兵時代での重要な出来事である”鷲獅子戦”の事について話して頂けたのです。」
リィンの問いかけに対してエーデルガルトとエリスがそれぞれ答え
「アルフィンの?……確かによく見れば、メンフィルに帰属する前はエレボニアの領土の出身や貴族だったメンバーばかりが集まっているな。」
「フフ、厳密に言えばフランツさんも元エレボニアの領土出身ですから、”全員”という訳ではありませんけどね。」
エーデルガルト達を見回して呟いたリィンにステラは苦笑しながら答えた。
「まあ、それは仕方ないさ。ちなみに何でアルフィンはエーデルガルト達との交流を提案したんだ?」
「…………メンフィル帝国軍の訓練兵時代のリィンさんの話を聞きたかったこともありますが、事情は違えどかつてはエレボニア帝国から他国であるメンフィル帝国へと所属する国を変えた元エレボニア帝国の人々が祖国であるエレボニア帝国を捨てる切っ掛けになった理由――――――エレボニア帝国やアルノール皇家に対する”不満”や”怒り”等を知りたかったのです。ちょうどミルディーヌも一緒でしたから、”黄昏”を超えた後のエレボニアの為に活動するミルディーヌにとってもエーデルガルトさん達の話は何らかの”糧”にもなると思いますし。」
「姫様………」
「ふふ、やはり私へのお心遣いもあったのですね。」
リィンの質問に対して答えたアルフィンの答えを聞いたエリスは静かな表情でアルフィンを見つめ、ミュゼは苦笑していた。
「エレボニア帝国やアルノール皇家に対する”不満”や”怒り”と言っても、リィン達もそうですが、私やドゥドゥー、フォルデ先輩は”百日戦役”でそれぞれの故郷がメンフィル帝国に占領され、戦後そのままメンフィル帝国の領土に帰属した事でなし崩し的にエレボニア帝国人からメンフィル帝国人になったようなものですから、このメンバーの中で実際にそういうものがあるのはエーデルガルトとステラくらいじゃないですか?………ただまあ、実際異世界(ディル=リフィーナ)にあるメンフィル帝国の”本国”での普段の生活を考えると、”血統主義”で身分に五月蝿いエレボニア帝国より”実力主義”で貴族、平民問わず国民全体に身分や種族等と言った”差別”が”悪い事だという考え”が浸透しているメンフィル帝国の方が過ごしやすいというのは事実ですが。」
「そうだな………俺達の頃の黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)はリシテアやリィンも含めて身分が”貴族”出身の者達の比率が高かった為入学当初はクラスメイト達と上手く付き合っていけるか”不安”を抱いていたが皆は最初から
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