暁 〜小説投稿サイト〜
病弱な魔法師
日常
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から気にしなくて良いのよ」

「そう言って下さると嬉しいです」

「それでそれ以外の用なんだけど...」

「はい」

「...次の日曜日に私と出掛けませんか?」

「..日曜日ですか....大丈夫だと思いますよ」


何も予定は入っていなかったと思う。これで予定が入っていたら後でお断りの連絡を入れなくてはならないけど。

「ほ.本当に大丈夫!??」

「はい。大丈夫だと思いますよ。それでどこに出掛けますか?」

「...詳細に関しては私が決めても良いかな?」

「全然良いですよ」

「じゃあ、私が決めて後で綺羅くんに連絡する」

「分かりました」

「明日ぐらいにまた連絡するね」

「はい」

そして通話はきれた。夕歌さんからは三日に一度は連絡が来る。


僕が夕歌さんと知り合ったのは4年ぐらい前に一度だけ出た事があるパーティだった。そのパーティは十師族や百家の人たちが多く集っていた。本当は今まで通りそのパーティも欠席するはずだったけど今回は行けそうな感じだったために出席する事になった。

だけどパーティを楽しむ余裕なんてものは無くてほとんどは挨拶に費やされてしまった。このパーティには僕と学年が近い人もかなり居た。今の現生徒会長である七草真由美さんにその妹二人、現風紀委員長である渡辺摩利さん、現部活連会頭である十文字克人さん、四葉家の分家の出身である黒羽文弥さん。黒羽亜夜子さん、津久葉夕歌さん、一条家次期当主とも言われている一条将輝さんなど色々な人が居た。

後にも先にも中学生時代に皆が集まるような会合に参加したのはその一回だけだった。そしてこのパーティが夕歌さんと初めて会った。
今になって思えばそのパーティに行ったことで色々な人と繋がりが出来た気がする。その中の一人に津久葉夕歌さんが居たりもする。他には七草香澄さんや七草泉美さんとかともたまに連絡を取ったりもしていたりもする。パーティにもし参加して居なければ今の俺は存在しなかったかもしれない。

そんな事を考えていると夕食の時間になったので僕はリビングに向かった。
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