四宮と桜
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聞かなくていいと思うぞ」
「..じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
四宮のところに手伝いに来れないのは悪いけど、総帥にお願いすれば僕の休日の日ぐらいは手伝えるかもしれないし。
「でも、そうなると乾と水原がうるさそうだな....」
これから起こる未来でも想像しているのか四宮は天を仰ぎながら言った。まあ、あの二人....いや、特に乾はいつも騒がしいから特に変わりはしないだろう。
「大丈夫だと思うけどな。乾も水原も僕が居ない位じゃ変わらないと思うけどね」
「はぁ〜相変わらずお前は......いや、止めておくか。これはいつもの事だし今に始まった事じゃないしな。でも、いつから行くんだ?それによって店の方のシフトも考えなきゃいけないからな」
「そうだな〜総帥には4月には来てくれと言われているから...二週間後くらいかな。まだ、任されてる仕事もあるしそれを放り出しては行けないからね」
決まっている仕事もあるからそれはやらないといけないし教師になったらこっちの仕事はそんなに出来なくなってしまうからね。
「まあ、シフトもそうだけど少し寂しくなるな......」
そうだな。寂しく..............。
「おいおい、四宮なんか悪いものでも食べたの?どうした調子でも悪いの????」
寂しいなんて四宮には似合わないだろ。もう出会って14年〜15年ぐらい経ってるけど四宮が寂しいと言ったところは見た事もない。
「何でもねぇよ!只....俺がやってるのはフランスでだからな。乾とかは日本でやっているから会おうと思えば会えるだろうが。暫くは絶対に会えねぇからな」
「気持ち悪い。電話番号とか知ってるんだから掛けようと思えば掛けられるし他にも連絡手段はあるから」
「.....確かにな」
「注文入りました」
そんな話をしているとウェイターが気まずそうに僕たちに言った。
どうやらお客さんが来たみたいだ。
「じゃあ、話はここまでにしよう。暫く、来れない分気合入れて働きますか〜」
「頼む。じゃあ、今日はいつもより仕事を多く回すから覚悟しとけよ」
「....うわぁ......まあ、お手柔らかに」
その後、いつもと比にならないほどの仕事が回されたのはまた別の話。
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