第百六十七話 近江に入りその十一
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「移ってもらってな」
「そしてでありますか」
「あの地、那古屋を名古屋とあらため」
「名古屋城でありますか」
「あの城を築いてだ」
英雄は強い声で話した。
「尾張そして東海全体を治める要にする」
「そうするでありますか」
「そうだ、岐阜城も名古屋城も築き」
「治める要にするでありますか」
「是非な、だがそれは後のことでだ」
「まずはっちゃな」
愛実も言ってきた。
「東海、甲信そして北陸っちゃな」
「全て手に入れる」
それからだというのだ。
「そうしてからだ」
「お城築くっちゃな」
「政の要そして基地としてな」
「使うっちゃな」
「司令部に使える」
そうした城達はというのだ。
「だからだ」
「築くっちゃな」
「そうだ、政と軍のだ」
「両方の中心っちゃな」
「それになってもらう」
「岐阜城も名古屋城も」
「両方な」
こうした城達はというのだ。
「そして信濃や三河にもな」
「築くっちゃな」
「そうしていく、そして政も軍もな」
「両方確かにしてっちゃな」
「万全に治めていく」
その様にするというのだ。
「領土にしてからもな」
「そういうことっちゃな」
「国を手に入れることは難しいが」
英雄も実感していることだ、これまでのことでこのことは極めて強く実感していることであるのだ。
「しかしそれ以上にだ」
「国を治めることはっちゃな」
「難しい」
「そうっちゃな」
「だからだ」
国を治める為にもというのだ。
「確かな城を築いていく」
こう愛実に話した。
「俺達はな」
「そうするっちゃな」
「それでだが」
英雄はさらに言った。
「美濃と尾張は手に入れた、そこからだ」
「東に進んでいくたいな」
今度は香織が言った。
「そうするたいな」
「さらにな、俺達は信濃に木曽路から入り」
「智ちゃん達はたいな」
「三河だ」
「そっちたいな」
「あいつ等は東海道を進み」
そしてというのだ。
「俺達は中山道だ」
「そちらになるたいな」
「そしてだ」
「それぞれの道を進みつつたいな」
「勢力を拡大していくが」
「その前に出来るだけ多くの国人ば幕府に組み入れていく」
「そうしていく」
これまでそうしている様にというのだ。
「まさにだ、それでだ」
「それでたいな」
「戦わずして領土を拡げるが」
ここでだ、英雄はこうも言った。
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