アイングラッド編
紅き剣閃編
The Traitor―???
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とき、迷宮区に繋がる通路から声がした。
「いいんじゃね?」
入ってきたのは全員が薄紫色のコートを羽織った50人規模の集団。先頭に立つのはカイト、ホルン、ユウリ、アード、そしてリオ。
「カイト君……」
「アスナ、自分で決着をつけたいんだろ?だったら誰にも止める権利はない。あのバカをボコボコにして目を覚まさせてやれ」
「さっすがー、良いこと言うね。ダーリン♪」
「誰がダーリンですか!!」
「2人ともイチャつくのは後にしろ……」
流石、緊張感をなくす登場をすることに定評のあるオラトリオ。
場の空気が一瞬にして変わった。悪い方に。
ヒースクリフは無表情。レイはあからさまにクスクスと笑っている。
「コホン、でだアスナ。本当にやるんだな?」
「うん、最後まで戦う。キリト君と一緒に」
「……そうか」
カイトは満足そうに頷くと、懐から一枚の羊皮紙を取り出すとレイに見せる。
「レイ、こいつを覚えてるか?」
「ああ、《伝導書》だろ?」
その言葉に周りがざわめく。
《伝導書》とはそれを使うと特定のエクストラスキルが無条件で手に入るという超レアアイテムでオークションにすら一度も出たことがない。
「オラトリオ・オーケストラの本部の教会に置いてあった《伝導書》だ。スキル名は《無限の音階》。……今まで誰も修得出来なかったが、その理由がやっと分かったぜ。修得には特別な条件がいる、つまりコイツはユニークスキルだ」
「なるほど、それをアスナが使えると?」
「そうだ」
「……《無限の音階》の習得条件は《揺るがなき信念》……まあ、やってみ?」
辺りが静寂に包まれ、カイトがアスナに羊皮紙を渡した、瞬間――リィーン、ゴーン……――
澄んだ美しい音を立てながら羊皮紙が光の線に分解され、アスナを包み込んでいく……。
「流石はアスナ君、といったところだな」
「ああ、まさかあのスキルを手に入れることができるプレイヤーがいるとは……」
光の本流は収まったが、まだアスナ自体を光源としてまるでオーラのように光が揺れている。
アスナはすっとレイを見据えて体の横に左手を伸ばし、声を発する。
「《協奏曲》」
アスナがそう呟くと、周りのプレイヤー達の武器が持ち主のもとを離れ、アスナの背後に扇形に展開した。その数は約100本――
「キリト君、レイ君はわたしが相手をする。……一緒に皆を助けよう」
「……分かった」
その余りに神々しい姿に反論するこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ