スーパーロボット大戦OGs
0022話
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を潰していると、ふと1人の人物が店に入ってくるのが見えた。
金髪の凛々しい顔立ちのその人物は俺を見ると驚いたように一瞬動きを止めるが、すぐに俺の座っている席へと向かってくる。
「久しぶりだな、アクセル。相席いいか?」
「ああ、構わんよ。にしても、まさかこんな所でユーリアに会うとは思わなかった」
ユーリア・ハインケル。言わずと知れた幼年学校時代の親友だ。
士官学校では俺がパイロットコース、ユーリアが宇宙軍コースに別れてしまった為に校舎も別々となり3年間全く接触がなかった。
ただ、たまにメールでやりとりはしていたので、完全に音信不通だった訳ではない。
それでも実際に会うのは殆ど3年ぶりなので、何だか妙な感じがする。
何と言うか、幼年学校を卒業した時でも凛々しい表情でファンクラブが作られていたのに、今は男装の麗人といった雰囲気だ。
可愛いというよりは、格好良い。格好良いというよりは男前、みたいな。
「アクセル、卒業おめでとう」
「ああ。そっちもな」
運ばれてきた紅茶セットのケーキを1口食べながら、会話を続ける。
「ユーリアはやっぱり宇宙か?」
「ああ。そっちは?」
「俺は北米だな。そこでパイロットをやる事になった」
「北米というと、大きい所ではラングレー基地か。……あ、いや、すまん。任地先を聞き出すつもりはないんだ」
「いや、気にするな」
慌てて謝るユーリアに首を振る。
その後はお互いの学生時代の経験を話しつつ、時間を潰す。
「っと、俺はそろそろ時間だ。先に失礼させてもらう」
「ん、そうか。今日は会えて良かった。また機会があったら一緒にお茶でも飲もう」
ユーリアからの挨拶に軽く手を振り、ユーリアと自分の料金を支払い喫茶店から出る。
「また、か」
このまま俺のスケジュール通りに行った場合は、恐らくもうユーリアと会う機会は無いだろう。もしあったとしたら、それは反乱時に戦場でという事になると思う。
「そのまた、が無いのを祈ってるよ」
呟き、シャトル発射場へと向かった。
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