暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の野球
第十幕その六

[8]前話 [2]次話
「絶対にね」
「そうですよね」
「オックスフォードのあれみたいだけれど」
「やっぱり違いますね」
「うん、何でも阪神が優勝して物凄く嬉しくて」
 それでというのです。
「飛び込んでね」
「それがはじまりですか」
「それが昭和六十年、一九八五年のことで」
「もう伝説の年ですね」
「その年からのことなんだ」
「そうでしたか」
「そう、そしてね」 
 先生はさらにお話しました。
「今も定着しているんだ」
「そうですか」
「そう、そして」
 そのうえでというのです。
「今年もね」
「多分飛び込みますね」
「もうリーグ優勝は果たしているし」
「ここでクライマックスにも勝って」
「そしてシリーズも制覇したらね」
 その時はというのです。
「いよいよだよ」
「その道頓堀で」
「またファンの人達が飛び込むよ」
「すっかり日本の風物詩になっていますね」
「そうだね」
 先生はトミーに笑顔で応えました、そしてです。
 またウイスキーを飲んでそれから言うのでした。
「いや、いいお祝いで飲むから」
「余計にですね」
「美味しいね」
「そうですね、じゃあ」
「うん、どんどん飲ませてもらうよ」
 こう言ってでした、先生は実際にお祝いのお酒を飲んでいきました。焼き肉も美味しかったので勿論そちらも楽しみました。
 ただ焼き肉とウイスキーの後で先生はトミーに言いました。
「デザートは何があるかな」
「苺でいいですか?」
「あっ、苺があるんだ」
「はい、デザートでしたら。あと」
「あと?」
「フルーチェもありますよ」
 こちらもというのです。
「よかったこちらも」
「ああ、フルーチェもあるんだね」
「そうなんです」
「デザートが二つもあるなんていいね」
「といいますか」
 トミーは先生に微笑んでお話しました。
「フルーチェって簡単に出来ますよね」
「フルーチェを牛乳に入れて少しかき混ぜたら完成だね」
「しかも美味しいですから」
「あれは恐ろしいスイーツだよ」
「簡単に出来て美味しく食べられる」
「あんないいものはそうそうないね」
「そうですよね」
「それじゃあね」
 先生はフルーチェもと聞いてトミーに述べました。
「苺にフルーチェをかけて」
「それをですね」
「皆で食べようか」
「それじゃあ」
「けど先生」
 ここで食いしん坊のダブダブが言ってきました。
「フルーチェも色々だよ」
「そういえば色々な種類があるね」
 トートーはダブダブのその言葉に頷きました。
「一口にフルーチェって言っても」
「パイナップル味とかメロン味とかは」
 どうかとです、ここで言ったのはホワイティでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ