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ドリトル先生の野球
第十幕その一
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                第十幕  意中のチームへ
 ドラフトがはじまり進んでいきます、そこで阪神の第一位に選ばれたのはまさにあの人でした。先生も動物の皆もです。
 その瞬間をテレビで観て大喜びでした。
「いや、よかったね」
「本当にね」
「あの人が阪神に行ってくれて」
「逆指名のこともあったしね」
「指名されてよかったわ」
「全くだよ、他のチームの強行指名も有り得たけれど」
 それでもというのです。
「それもなくてね」
「よかったね」
「ソフトバンクみたいに只でさえ強いのにさらに戦力求めるチームあるしね」
「シリーズに出た時は物凄いパワーで阪神苦しめるからね」
「そのソフトバンクも指名してこなかったし」
「すんなり阪神に決まってよかったわ」
「本当にね」
 皆このことも喜んでいます。
 ですがここで、です。先生は言いました。
「ただ、そのソフトバンクもいい選手指名したね」
「あっ、大学野球で活躍した人ね」
「あの人を指名したわね」
「ちゃんと考えてチーム事情に必要な戦力を確保する」
「そして育成もしていくつもりなのね」
「ソフトバンクも凄い補強するけれどね」
 資金力を背景にフリーエージェントや海外のルートで強力な戦力を獲得するのです。
「あそこはそれだけじゃないから強いんだ」
「ちゃんとチーム戦略を考えて」
「それでちゃんとドラフトで戦力を獲得する」
「そうして育てていく」
「そうもするんだ」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「あのチームは強いんだ」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「あのチームがシリーズに出た時阪神は一番苦戦しているんだ」
「ソフトバンクが出て来ることが一番多いしね」
「あの戦力だから」
「伊達に巨大戦力じゃないよ」
「そう呼ばれてないよ」
「はったりじゃないから」
 皆もこう言います。
「打線もいいし」
「守備も整ってるわよ」
「走られる人もいて」
「しかも投手陣も揃ってるから」
「だからね」
 それでというのです。
「リーグ制覇、クライマックス制覇を成し遂げることも多いし」
「シリーズでもだね」
「阪神を苦しめている」
「そうしているのね」
「そうなんだ、それと日本ハムも」
 先生はソフトバンクと同じパリーグのこのチームのお話もします。
「甲子園で大活躍した人を指名したけれど」
「確かこの人って」
「もう怪物とか呼ばれていたのよね」
「剛腕とかね」
「とんでもない能力だったから」
「日本ハムは伝統的に野手を育てることが上手でね」
 先生は日本ハムのチームの傾向のお話もしました。
「打つ方も守る方もね」
「いい人を育てるんだ」
「だからあのチームもシリーズに出られるんだ」

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