暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga10覚醒〜Calls from the past〜
[7/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
に大丈夫だ。あなたは私の・・・前世なのだから。
(あなたなんだね、アリス・ロードスター)
――うんっ! ようこそ、セラティナ。魔導より過去にして強大な魔道のステージへ。いろいろと伝えたいことはあるけど、今はあなたに私の魔道を託すことを優先する。少しの間だけ辛いかもしれないけど、なんとか耐えて――
(わ、判った!)
夢の中でしか会えず、何より会話なんてすることも出来なかった私の前世であるアリスが、私と会話してる。それだけで興奮気味なのに魔術を扱えるかもしれないと解かった今、うずうずが最高潮になった。
――モレスタル&フィエスタ・デ・コミダ――
とその時、私たちを取り囲むように何百本っていう木々が生えた。さらに樹木の側面から、ハエトリグサのようなギザギザの口を持った植物が、これまた何百本と生えてきた。ガキンガキン!って金属音のような口の開閉を繰り返すその植物が姿の見えない“T.C.”の「喰らいな!」っていう号令の下に一斉に襲い掛かってきた。アリスの言うようにもう結界の外に居るみたいだから、発動中の結界を解除した。
「全騎、食べられないように! 反撃開始!」
完全な魔術である以上、私とルミナは戦力外。だから“輝石”の周りでオバラトル氏と一緒に待機。シャル達が迫る植物を迎撃してるのを見守る中・・・
――セラティナ、よく聞いて。対魔術戦の拘束力において
結界王
(
わたしたち
)
は最強である――
(はいっ!)
――今必要なのは、魔法じゃなくて魔術としての
一方通行
(
サンダルフォン
)
の聖域。この術式で彼を拘束して、気絶するような攻撃を加えさえすれば勝利確定――
「っぐ・・・?」
リンカーコアが心臓みたいな鼓動をし始めた・・・気がする。
――私の生まれ変わりであるあなたは、先天的な魔術師として生まれていたの。でも今の時代、魔術は過去の遺物としてあまり世界の意思に認められてない。だから自然に発現することはないの。だけどこうして外部からリミッターを解除してあげれば・・・ほら、あなたもこれで・・・魔術師だよ――
「くぅぅぅ・・・あああ・・・あああああ・・・!」
――昇華――
胸を押さえて痛みに耐える。そんな私にルミナが「ちょっと、大丈夫!?」両肩に手を置いて支えてくれた。私は「必要な痛みだから、大丈夫だよ・・・」笑顔を努めて作ってルミナに向けた。私の言葉に首を傾げるルミナだったけど・・・。
「え?・・・うそ、待って。この魔力の感じって・・・! セラティナ。まさか、あなた・・・!」
「・・・うん」
胸の痛みも落ち着いて、額に噴き出た汗を袖で拭い去りながら私を支えてくれてたルミナに「ありがとう、もう大丈夫」ってお礼を言って、私たちを食べようとする植物たちを睨みつける。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ