暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga10覚醒〜Calls from the past〜
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろで待機だ。

「俺様たちの王からよ、局員への攻撃も可能な限り行うことなかれ。しかしターゲットを入手し、撤退の行く手を妨害する者には反撃を許す・・・って言われてんだよ」

「あなた、その命令をめちゃくちゃ違反してるじゃない。王って言うのがどんな奴かは知らないけど、臣下であるあなたが命令無視をしてると知ればどう思うかな?」

「知ったことかよ。俺様は協力してやってるんだ。ターゲットを持ち帰ってやっただけでも感謝してもらいたいもんだぜ。だからよ、憂さ晴らしさせてくれよ。アイツにこき使われている俺様のためによ!」

“T.C.”はチラッとシャルを見た後、ひじ掛けにもたれさせていた杖を握り、石突で地面を打った。

――真技サタナス・デ・ラ・プランタ――

玉座がブワッと膨れ上がると“T.C.”を飲み込んで巨人化していく。続けて地面を穿って飛び出してきた毒々しい色の植物群が高速で何かを形作り始めた。植物は巨人へと組み込まれていくけど、これまでの巨人とは違う特徴がチラホラ。まずは色。そして妙な樹液を垂れ流してるトゲや、ラフレシアみたいな大きな花が数えきれないほどに咲いてる。あっという間に組まれた頭部の目の部分は、そんな大きな花の集合体。中央の穴からは紫色のようなピンク色のような、どちらとも断言できない妙な色のガスを発してる。

(アレ絶対に触れたらダメなやつだ)

シャルの「全騎! 総攻撃!」っていう指示が飛ぶ。一斉に攻撃態勢に入ったところで、植物に完全に飲み込まれて姿の見えなくなった“T.C.”が「死にてぇ間抜けだけ来やがれ!」そう叫んだ。

――ニエブラ・ベネノーサ――

胸の辺りまで造られた巨人の至る所に咲いてる花からブワッとガスが放出された。そのガスがこちらに向かって流れてくるから、シャルが「ルミナ、ミヤビ!」と一緒に一歩前に躍り出た。

「よし!」

――ルフト・クーゲル――

目にも留まらぬ速さで連続で拳を突き出したルミナが放ったのは拳状の空気の砲弾。

「いきます!」

――風雅拳衝――

角の色が蒼から翠へと変化させたミヤビは両腕に竜巻を纏わせて、ルミナと同じように左右の拳を突き出して拳上の砲撃を2連射。

「風牙烈風刃・乱れ打ちぃぃーーーー!!」

神器“トロイメライ”を振り回しながら風圧の壁を連射。3人の風の攻撃でガスが押し返され始めたから私は、「サンダルフォンで隔離する!」ってみんなに告げた。

「了解! 各騎、セラティナが結界を展開する! 展開と同時に総攻撃!」

シャルの指示にみんなは「了解!」って応えて、攻撃の準備に入った。それを確認した私は、上腕の辺りまで造られた巨人を閉じ込めるために結界魔法を発動。

――一方通行(サンダルフォン)の聖域・|多層封印《マ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ