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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga10覚醒〜Calls from the past〜
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ればいいのに、奪うより私たちを攻撃することを優先している。だから――」

「遊んでる、か」

――ディアブロ・デ・ラ・プランタ――

私も確かにって唸っているところでオバラトル氏の『おわっ!?』って驚きの声と一緒に激しい振動が私たちを襲った。

「どうしました!?」

『例の巨人が四肢にしがみ付いた! 少し待ってくれ、引きはがす!』

オバラトル氏が地団駄を踏むように暴れだした。流石に乗り続けられるような暴れっぷりじゃないし、何より私たちが何もしないわけにはいかない。私とルミナは氏から飛び降りて、四肢に抱き付いてる上半身だけの巨人を確認した。

――連刃・天舞八閃――

とそこに、真紅色の魔力刀8本が右後ろ脚にしがみ付いてる巨人の両肩に突き刺さり、「滅!」のキーワードですべての魔力刀が爆破されて、巨人の両肩を吹っ飛ばした。オバラトル氏はその機を逃さず右後ろ脚を蹴り上げて、両肩を失った巨人を吹っ飛ばした。

――制圧せし氷狼(インバシオン・ローボ)――

反対の左後ろ脚にも巨人がしがみ付いてるけど、50頭を超える氷の狼が襲撃。ガブッと噛み付いたところから凍結が始まって、最終的に両腕も凍り付いて崩壊。オバラトル氏は左後ろ脚を振るって巨人を完全粉砕した。

「お待たせ!」

「ルミナ先輩、セラティナ先輩、大丈夫ですか!?」

シャルと一緒にセレス、クラリス、ミヤビが合流。もうこれで一安心だ。

『前脚も片方だけでいいから解放してもらえると助かるよ』

「お任せを! クラリス先輩!」

「よし」

ミヤビの角は氷と水を操る蒼色で、全身から冷気を迸らせてる。巨人の背中を駆け上がって行って、「氷牙冷雹 雪帝 双凍掌!!」全身から両手の平に移した冷気を、掌底と同時に巨人の右腕に打ち込んだ。

「フェアシュテルケン・シュラーゲン!」

クラリスは魔力付加した金砕棒による打撃攻撃で、凍り付いた右腕を打った。それで右腕は完全崩壊して、オバラトル氏は自由になった右前脚を振るって巨人を吹っ飛ばす。残るは左前脚にしがみ付いてる巨人だけど、『もう私を捕らえることは出来ないよ』って、オバラトル氏は最後の巨人も蹴っ飛ばした。

「輝石も無事みたいね」

「今のところは、だけどね」

“輝石”の在るステージのところにまで戻って来て、4本の柱を繋ぐように張られた結界の中に今なお綺麗に輝いてる“輝石”を確認。ホッとしたのも束の間、「ようやく揃ったか! いつまで俺様を待たせんだよぉ!?」“T.C.”の声が響き渡った。
声の出どころは“輝石”を挟んで向こう側、植物で作られた玉座に座ってる“T.C.”からだ。特騎隊は“輝石”の盾となるような位置で並んで、“T.C.”と相対する。ちなみにオバラトル氏は私たちの後
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