外伝〜智謀の天使〜
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”魔神”……それも睡魔の魔神が人間の使い魔になるなんて、一体どういう事なんですか……!?」
ベルフェゴールが名乗り、ベルフェゴールの正体を知って驚いたルシエルは困惑の表情でリィンに視線を向けた。
「うふふ、それは勿論睡魔お得意の”性魔術”でご主人様を襲った際に、”返り討ち”にされたから今に到っているって事に決まっているじゃない♪」
「ちょっ、ベルフェゴール!?」
「なっ!?人間が睡魔―――それも魔神相手に”性魔術”で打ち勝つなんてありえません……!」
ベルフェゴールの答えにリィンが表情を引き攣らせている中ルシエルは信じられない表情で声を上げた。
「アハハ………まあ、実際こうしてベルフェゴール様がリィン様の使い魔になっていますから、信じて頂くしかないかと。」
「………ちなみに貴女は何者なのですか?見た所亜人族のようですが、それにしては魔族の魔力に加えてわたくし達”天使”が持つ聖なる魔力まで感じられますが……」
苦笑しながら答えたメサイアの話を聞いてメサイアに注目したルシエルは眉を顰めてメサイアを見つめた。
「………私の名はメサイア・シリオス。両親は父親、母親共に”人間族”で母は”聖女”と称されていた程の強力な聖なる魔力の持ち主ですが……私は合成魔獣を生み出す魔法陣の上で母が父に加えて魔物と交わされた事によって誕生した”光と闇の魔力を併せ持つ合成獣”なのですわ。恐らくその魔物の因子も関係しているのか、両親が人間族でありながら私は亜人族として生まれました。」
「な……………」
「ほほう……?両親は人間族でありながら、亜人族で光と闇の魔力を併せ持つ合成獣だなんて、君も主やベルフェゴール達のように興味深い存在じゃないか。」
「……よかったのか?生まれの件までルシエル殿に教えて。」
メサイアの自己紹介を聞いたルシエルが驚きのあまり絶句し、レジーニアが興味ありげな表情を浮かべてメサイアを見つめている中、リィンは複雑そうな表情を浮かべてメサイアに訊ねた。
「ええ、リィン様達がルシエルさんに信頼して頂く為にも必要な事でしたから。」
「メサイアさん……」
リィンの問いかけに静かな笑みを浮かべて答えたメサイアをエリゼは静かな表情で見つめた。
「―――この身の名はユリーシャ。貴女や先程我が主と守護天使契約を交わした事で位階が上がったレジーニアと同じ”第六位”である”能天使”です。今回我が主が参加している戦争は我が主達に”正義”がありますので、できれば貴女も我が主達と共に戦う”戦友”になって頂ければ幸いです、能天使ルシエル。」
「……その”正義”については後で聞かせて頂きます、能天使ユリーシャ。」
ユリーシャの自己紹介を聞
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