外伝〜智謀の天使〜
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”新たな道”が決まるまで自分達と共に行動するのはどうでしょうか?」
「え…………」
「に、兄様……?何故そのような提案を……」
「フム……もしかして”戦力”として彼女の力をアテにしているのかい、主は。確かに知と力を併せ持った上あたしと違って戦闘型の天使である彼女の加入は戦争に参加している主にとっては”利”があるだろうね。」
リィンの提案を聞いたルシエルは呆け、エリゼが戸惑っている中レジーニアはすぐにリィンの考えている事を悟り、リィンに確認した。
「確かにルシエル殿が俺達と共に戦ってくれたら心強いけど、そんなつもりで俺は彼女を誘った訳じゃない。――――――俺も一時期自分が行く”道”を迷っていたから、他人事とは思えないんだ。勿論ルシエル殿の状況とは何もかもが違うのはわかっているけどな。」
「兄様………」
リィンの答えを聞いたエリゼは静かな表情でリィンを見つめ
「それに”並行世界の零の至宝”がルシエル殿もそうだが、レジーニアやベルフェゴール達のように俺達が彼女達と出会った事に何らかの”意味”があるような気がするんだ。」
「なるほど………その”意味”を知る為にも主はルシエルを誘ったという訳か。」
「………………………………………リィン少将、一つ伺いたい事があるのですがよろしいでしょうか?」
リィンの更なる説明を聞いたレジーニアが納得した表情を浮かべている中目を伏せて黙って考え込んでいたルシエルは目を見開いてリィンを見つめた。
「何でしょうか?」
「貴方がわたくし達”天使”の魔力を纏っている事に関してはレジーニアとの”守護天使契約”が関係している事は理解しています。しかし、貴方は先程のわたくしの話に出てきた人間でありながら魔族の魔力を纏っている彼の者――――――”クラウス”のように、貴方も人間でありながら魔族の魔力を纏っている事もそうですが”天使”であるわたくし達をも遥かに超える神聖な魔力がそちらの剣から感じられるのですが、それは一体どういう事なのでしょうか?」
「ああ、その件ですか。――――――出て来てくれ、メサイア、ベルフェゴール、アイドス、ユリーシャ。」
ルシエルの質問を聞いたリィンはメサイア達をその場に召喚した。
「使い魔………しかもレジーニア以外にも既に”守護天使契約”を交わしていた天使がいるなんて……なるほど。そちらの睡魔が先程から感じていた強力な魔族の魔力の持ち主ですか。」
メサイア達の登場に目を丸くしたルシエルは真剣な表情でベルフェゴールに視線を向けた。
「私は”ただの睡魔”じゃないわよ?―――私の名はベルフェゴール。睡魔族の女王種である”リリエール”にして”七大罪”の一柱である”怠惰”を司る”魔神”よ♪」
「
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