暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜智謀の天使〜
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――――”そういう事ですか。”ベルフェゴール様達の件のように少し目を離した瞬間新しい女性を作られるなんて、本当に油断も隙もありませんね、兄様は??」

「貴女は………権天使レジーニア!?しかもリィン少将の身体から出てきたという事はまさか貴女…………リィン少将と”守護天使契約”を!?いえ、それよりも”メンフィルは魔族の国”とはどういう事なんですか……!?」

レジーニアの登場と意見にリィンが表情を引き攣らせている中レジーニアの登場に驚いたエリゼはすぐに事情を察すると膨大な威圧を纏ってリィンに微笑み、エリゼ同様レジーニアの登場に驚いたルシエルはすぐにレジーニアの意見を思い出すと厳しい表情を浮かべてリィン達を睨んだ。そしてリィン達は”メンフィル帝国”についての説明をした。



「……なるほど。だから貴方方は魔族と敵対関係である”天使”のわたくしに”魔族国であるメンフィル帝国”の事を説明する事に躊躇っていたのですか。そしてわたくしの事はレジーニアから予め聞いていた為、わたくしの名と位階を知っていたのですね。」

説明を聞き終えたルシエルは真剣な表情でリィン達を見つめた。

「……ルシエル殿。自分達では考えられない途方もない年月をかけて魔族と戦い続けたルシエル殿にとってはすぐに理解する事は厳しいかもしれませんが、”闇夜の眷属”とは先程も説明しましたように”秩序を重んじる魔族や人間族社会を追われてきた者達が自ら社会を形成した集団の総称”で”魔族”とは全く異っており、”闇夜の眷属を名乗るものにとって魔族は最大限の侮辱にして蔑称にあたります。”ですから、できれば今後メンフィル――――――いえ、闇夜の眷属に対して”魔族”と呼ぶ事は控えて頂けないでしょうか?」

「主は君の事を随分と気遣っていてくれたんだから、そのくらいはしても”天使”として間違っていないと思うよ?その証拠にわざわざ君を寝かせる部屋は主自身の私室にした上、君を看病する人物も女性の君と同性であるかつ主にとって信頼できる主の妹達に君の看病を頼んだんだよ。」

「まさか”異端者”である貴女に”天使の是非”を問われるとは想像もしていませんでした………それはともかく、命の恩人である貴方達をわたくしの偏見で判断しようとした事に関しては謝罪致します。――――――知らなかったとはいえ恩人である貴方達の祖国の方々を侮辱してしまい、申し訳ございませんでした。」

静かな表情で指摘したリィンの後にリィン達に対するフォローも含めたレジーニアの指摘を聞いたルシエルは僅かに驚きの表情を浮かべて軽く溜息を吐いた後、リィン達に対する謝罪の言葉を述べた。



「お気遣いありがとうございます。それで一つ伺いたい事があるのですが……何故ルシエル殿はあれ程の重傷を負い、気を失っていたんですか?」

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