暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第6話『植え付けられた絶望』
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えを一刀両断する。
「おい!なんでそいつを殺した!」
フェイトの行動に朱雀は驚く。
「落ち着いてください。」
フェイトが言うと、
「まったく、夫婦揃って同じことを繰り返す。ボクの肉体を壊すのはいいけど、新しい肉体を用意するエネルギーはゲートから発生するエネルギーを使っているんだ。エネルギーの無駄遣いをさせないでほしいな。」
キュゥべえが現れて先程出来た肉塊を捕食する。
「どういうことだ…」
晴人は目の前の光景にただ驚く。
「ボク達にとって、肉体や意思なんてものは些細なものでしかない。それを大事にしているこの星の命にはまったくもって共感できない。」
キュゥべえは肉塊を食べきると自身が幾度も現れる理由を説明する。
「待って。夫婦揃ってっていうことは、雅も向こうの世界でキュゥべえを?」
「その通りさ。彼はイレギュラーな魔法少女と結託してファントム狩りもしている。」
「雅が!?でも、どうしてキュゥべえがその情報を?」
「ボクは両方の世界を行き来しているからね。そのくらいのことは知っているよ。」
「もしかして、雅と連絡が取れないのは、キュゥべえが何か結界を?」
「別に隠すことじゃないから話すけど、君の推測通りさ。君達に連絡を取られると都合が悪いからね。特に、この世界は今回の実験の要なんだ。邪魔されると困るんだ。」
キュゥべえはフェイトの質問に対して無関心そうに答える。
「待て!向こうの世界に仮面ライダーは現れないんじゃなかったのか!」
「それは通常の話さ。本来の歴史から外れた所謂外史と呼ぶべき世界に関してはボク達の管轄外だ。」
「なんなんだよ!さっきからただ言葉を発しているだけで。お前には心が無いのか!」
「また心か。生憎、ボクの星では心と呼ばれるものは邪魔なものでね、そんなものは持ち合わせていないんだ。それより、そろそろ向こうでの実験の結果を観測したい。ここら辺でおさらばさせてもらうよ。」
キュゥべえはそう言うと、駆け足で去ってしまった。
「待て、まだ話が…」
晴人はキュゥべえを呼び戻そうとするが、
「駄目です。反応が完全にロストしています。」
フェイトの探知魔法の範囲からキュゥべえの反応は消えていた。
「仮面ライダー、それから魔導師。頼める義理では無いが、共闘しないか?」
朱雀は提案する。
「共闘?一体何を企んでいる?」
「僕達だって、あいつに騙されて腹が立っているんだ。せめて全ての魔女を消し去りたい。そうしないと、僕達ファントムも存在できない。」
「本当か?そう言って後ろからザックリなんて言わないよな?」
晴人と仁藤は今までのファントムの傾向から、朱雀達を疑う。
「とにかく、疑っている余裕は無いみたいよ。」
ゴルゴンが言うと、晴人達の後ろから魔女結界が広がり、悪戯の魔女が現れる。
「どうやら、
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