暁 〜小説投稿サイト〜
天才少女と元プロのおじさん
死神ヨミちゃん
10話 やっぱ良いチームだよなぁ??????
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 正美は要所要所でスマイルを決め、ノリノリで歌い上げる。

 

『??????あーたしさくらんぼー??????ありがとー』

 

 左腕を高く掲げ、小さく手を振って締めた。

 

「正美ちゃん凄く可愛いよー」

 

 詠深が拍手をして正美を称える。

 

「ほんと、可愛かったよ〜」

「はい。素敵です」

 

 芳乃と白菊も称賛の言葉を送った。一方??????。

 

「??????何というか、あざといな」

「あざといわね」

「あざといな」

「うん、あざとい」

「あははー??????」

 

 稜、菫、伊吹、珠姫はバッサリ切り捨て、理沙はただ苦笑いをする。

 

「ちょっとー、みんな酷いよー!」

 

 そんな5人に正美は不平を言った。

 

「ところで、何でさくらん○なんだ?これ私等がまだ小さい時の曲だろ?」

 

 稜がふと感じた疑問を正美にぶつける。

 

「これ、うちのチームのお兄さん達にウケが良いんだよねー」

「男ウケ狙いかよ!?」

 

 正美の答えに思わず突っ込む稜。

 

「??????だってた、うちのチーム女子いないんだもん」

 

 正美は小さい頃からチームのおじさん達に凄く可愛がられて育った。おのずと甘え上手に育ち、20代のチームメイトからも可愛い妹的な立ち位置にいる。そして、正美にとってカラオケはそんな草野球のみんなと一緒に打ち上げで行く所だったのだ。

 

「それじゃあ今度は私と歌お〜」

 

 芳乃はマイクを握ると、拗ねる正美の手を引いた。

 

 流れるメロディは今年大流行しているドラマの主題歌。それを二人は歌う。

 

『????????????ひーとりを越えてゆけー』

 

 歌い終わると、芳乃が正美に両手のひらを向ける。

 

「正美ちゃん、イェーイ」

 

 芳乃に釣られ、正美は芳乃とハイタッチをした。

 

「うぅ??????芳乃ちゃん、大好きっ」

 

 自然な流れで正美をフォローした芳乃に感激し、正美は思わず芳乃に抱き付く。

 

 最初は芳乃や詠深の距離感の近さに戸惑っていた正美であるが、そんな彼女もそんな2人に染まっていた。

 

 その後もパーティーは続いたのだが、いつの間にか試合の反省会や夏大会に向けた話に変わっていた。

 

 現在、話題は詠深の投球に関する事になっているのだが、詠深は最期の1球を思い出し、感極まってまた泣いてしまう。

 

 そして、話は地区大会の話に代わりに
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