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転生したらビーデルの妹だった件
最終話
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れているのだ。だてにウィスさんの地獄の特訓を受けていない。

体がとても痛かったが気力で受け流すと武舞台を上る。

向こうの戦況はと伺えばどうやら三人とも満身創痍のようだが、まだジレンの方が余力を残しているようだ。

途中感じた悟空さんの気は熱を帯びていて横目に見た時には髪の毛が銀色に染まっていたから恐らく身勝手の極意・極を発動したはいいが、それでも倒しきれずに満身創痍なのだろう。身勝手の極意はとっくにきれているようで黒髪に戻っている。

ベジータさんも限界を超える力の行使で二人とも超サイヤ人にも変身出来ないほどに消耗していた。

二人の体力を回復させようにもそもそもそれをするだけの力がわたしにも残されていない。

今もジレンの気弾をどうにか二人でバリアを張って凌いでいた。

バリアかぁ…偶にあの二人って器用な真似するよね。

超サイヤ人に変身できるだけの余力は無い。

しかし、やはりわたしは最後まで変身に拘るのだろう。

右手に残った気を集中させるとそれを上空へと打ち上げる。

ぐわっと振り上げた手を握り込み…

「弾けて混ざれっ!」

「……?」

見上げたジレンは意味が分からず。

「あれって」

「何っ!…パワーボールだとっ!?」

一回見た事がある悟空と自身も作り出せるベジータは驚愕する。

作り出したのは幻影の月。

その光る球体を見上げるとドクンドクンと鼓動が早くなっていくのが分かった。

更に体が膨れ上がり、手は毛で覆われ着ていた服ははじけ飛ぶ。

「すごーい」「モンテ大きくなったね」「うん、大猿だぁ」「すごーい」

突如巨大化したモンテに全王様は大喜びだ。

「カカロット、避けろっ!」

「くっ!」

「グォオオオオオオオオオオオっ!」

その巨体に似合わない俊敏さで走るとそのままジレンに倒れ込むモンテ。

「おおおおおおおおっ!」

「ごぁあっ!?」

下敷きになっていたジレンが繰り出した拳に弾き飛ばされ悶絶しながら吹き飛んでいくモンテ。

「カカロットっ!今だっ!」

「ああ、わかってっさっ!」

体勢を崩したジレンに最後の力を振り絞り超サイヤ人へと変身するとジレンの胴へと二人がかりでタックルして武舞台から押し出す。

「おおおおおおっ!」

「はぁああああああっ!」

「まだだっ!」

必死の抵抗を試みるジレン。

「俺達サイヤ人をなめるなよっ!」

ここで落とさなければ勝機は無い。

「勝のはオラたちだあぁああああっ!」

抵抗するジレンを悟空とベジータが二人がかりで今度こそ武舞台から突き落としたのだった。

「悟空さん、ベジータさん、ジレンさん、失格です」

大神官
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