第九話
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が掛かっているのよっ。私たちが負けちゃったらパンちゃんが消えちゃうんだからね」
それは何処の宇宙も同じだと思うけれど…仕方ない。
「はぁああっ!」
伸びていた髪は元に戻り、金色だった髪色は赤く染まっている。
「ちくしょうっ!ズリーぞっ!」
カリフラの攻撃も空を切り始めた。
それほど超サイヤ人ゴッドと超サイヤ人2は隔絶しているのだ。
「はぁっ!」
「ぐぁっ……」
蹴り上げたカリフラに気弾で追撃しようとして、膨れ上がる気にとっさに視線を巡らせた。
「よくも姐さんををうぅぅぉっ」
「ぎゃーっ!ケールがまたブロってるっ!?」
「何…あれ…」
「ばっか、ビーデル逃げるよっ!」
「ケールさん落ち着いてっ!」
「うぅぅうううっ」
宥めようとして迂闊に近づいたキャベを横殴りで弾き飛ばすケール。
「うわああああっ!」
「ケール、おいあたしの事が分かんねぇのかよっ!ケールっ」
「うううううぅっうああああっ!」
「ってまたブラスターメテオっ!?」
逃げ場も無いほどに気弾が散りばめられる範囲攻撃にモンテもビーデルも避けるのがやっとだ。
武舞台が砕かれた為に盛り上がったカチカッチン鋼の影に二人で身を隠す。
「何が起こっているのよっ」
「伝説の超サイヤ人…」
ビーデルの呟きにモンテが呟きで返した。
「はぁ?それって超サイヤ人とどう違うのよ」
「ブロリー状態だって事だよっ!」
キレ気味に言ったモンテを誰が責めよう。それほどまでに今のケールはサイヤ人を逸脱していた。
瞬間移動で距離を取るべきかと思案していると暴走状態にあったケールの気が制御され始めた。
「治まった…?」
「ちがう、制御されたんだ」
カチカッチン鋼の影から視線を向けると一回り小さくなった超サイヤ人状態のケールの姿が見える。
暴走状態よりは気の強さは感じられないが、見境が無かった先ほどよりも脅威度は上だろう。
「さすがケール、あたしの妹分だぜっ!」
「はい、姐さんっ」
「あたしとケールががっちり組んだら」
「最強ですっ!」
超サイヤ人ゴッド状態のわたしとビーデルの気は感じられないはずだが、野生の勘だろうかカリフラとケールの視線がこちらを向き視線が交じり合う。
「行くぜケールっ」
「はい、姐さんっ!」
前に出たカリフラを気弾で援護するケール。
「行くよ、ビーデル」
「分かってるっ!」
抜き打ちでかめはめ波を放つとケールは身を捻って避けた隙にビーデルがカリフラと格闘戦に持ち込んだ。
「くっ」
「姐さん、今行きますっ」
地面を蹴って一息で距離を詰めたケール
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