第五話
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ーデルさんはダメだべ。お腹の中に赤ちゃんがいるだ」
「ほ、ホントですかビーデルさんっ!」
悟飯が駆け寄り一同祝賀ムード。
確かにめでたい事だし、体の事を気にするなら儀式に参加させる訳にも行くまいが…
「サイヤ人ならもう一人居るだろう。こら、バカ娘いつまでそこで笑い転げているっ」
ピッコロさんの怒声が豪華客船のデッキを駆ける。
「ピッコロさんってわたしに辛辣じゃないっ!?」
ウッドチェアで倒れ込んでいたわたしは飛び跳ねて起き上がった。
「バカ娘の自覚が有るから応えるのだ。さっさと来いっこのバカ娘がっ!」
「えー?」
バカ娘の自覚とな。
「早くしないと約束とか関係なしに君から破壊しちゃうよ?」
「た、ただいまっ!」
ビルスさまの脅しに屈服したわたしはデッキを駆ける。
悟飯くんも空気を察して戻って行った。
「はい」
「早くにぎれば」
手を差し出された悟天くんの手を握り、反対側はトランクスくんの手を握った。
そして超サイヤ人ゴッド降臨の儀式。
気を送るのではなく心を注ぐ。
六人を温かい気が包み込み、ゆっくりと悟空さんへと流れて行った。
これは高純度の神の気…
「これが超サイヤ人ゴッド…」
誰かが呟き皆息を飲む。
悟空の体は引き絞られ髪は赤く染まり真っ赤な神気を纏っていた。
それから始まる悟空さんとビルスさまの戦いはもう、筆舌しがたい。
もう勝手にやってくれと言う感じで大暴れ。
「なんかすごく嫌な感じがするんだけど…」
衝突して漏れる神どうしの戦いに世界が悲鳴を上げている。
なんかてんぱった界王神さまから届けられた声を聴くに後何度かぶつかると世界が無に帰すそうだ。
マジかっ!
神と神ってもっとソフトな戦いじゃ無かったっけ?
そんな世界が終わる系の話じゃなかったよねっ!?
ヘロヘロな体に鞭打って両手を天に向けるとわたしは元気玉の要領で気を集め始める。
集める気など地球上空にこれでもかと散らばっていた。
悟空とビルスの戦いの残滓だ。
成層圏で力比べの果てに生み出された高エネルギー結晶体の押し付け合いに悟空が負ければもはや世界は終わる。
せめてそれだけは何とかしないと本当にもうっ!
やるならステゴロだけにしろよっ!
集めた神気を吸収し始めるわたし。
体がすぐに悲鳴を上げている。
「あら、そんな事をしてはあなたの体がもちませんよ?」
といつの間にか隣に居たのはウィスさんだ。
「まかり間違っても神の気ですからね」
「わたし、これでも気のコントロールだけは悟空さん達にも負けない自信があるんですよ。それと…」
溢れる
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