第二百八十一話 三人になってその七
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「それで祀られて」
「神様になったのよね」
「そうなんだよね」
「そのお話有名よね」
「歴史にも書いてあるしね」
菅原道真さんが怨霊になって祟ったとだ。
「これ凄いよね」
「昔の歴史書って普通に怨霊とか出て来るわよね」
「そう、だからね」
それでだ。
「あの人もね」
「怨霊として祟って」
「大変なことになってね」
御所に雷が落ちてだ。
「その他にも沢山の人が亡くなって」
「皇室の方とか」
「政敵の藤原氏の人とかね」
「それ本当に祟りだったのかしら」
「まあ当時はそう思われていたからね」
「そうかも知れないのね」
「ひょっとしてね、まあとにかくこのことから」
菅原道真さんが怨霊になって祟っていると思われてだ。
「あの人も神様になったんだ」
「祀られて」
「そう、他にも色々な人が祀られて」
織田信長さんも豊臣秀吉さんも徳川家康さんもだ。
「神様になってるよ」
「だから神様が増えていく一方なのね」
「靖国神社だって」
東京のこの神社の話もした。
「英霊の人達がね」
「祀られているから」
「神様だよ」
「そうなってるのよね」
「だから変に貶めたり冒涜したら」
ある新聞社が自分達の立場が危うくなったので相手を攻撃し貶める材料にしたりする様なことはだ。
「大変なことになるかもね」
「神様だから」
「しかも戦争で死んだ人達だよ」
その中には極東軍事裁判で戦犯として処刑された人や特攻隊の英霊の人達もいる。
「だからね」
「無碍にすると」
「あんな怖い存在はないと思うよ」
神様の中でもだ。
「本当にね」
「怨霊になるのね」
「とんでもなく怖い神様にね」
何しろ護国の鬼となって死ぬと言った人達が数多くいるのだ、あそこには。
「そんなところに何かしたら」
「とんでもない神様になるのね」
「そうだと思うよ、本当に冒涜する人達は」
その新聞社がいい例だ。
「何時かね」
「報いを受けるわね」
「そうなるよ」
僕はこのことは確信している、論理で攻めるべきをそれを他人を貶めるという行為自体が碌なことじゃないからだ。
「そんなことをするなんて最低だからね」
「それでよね」
「うん、本当にね」
報いを受けない筈がないと言った時にだった。
ふとだ、僕達の方に聞き慣れた声が来た。
「そのカレー食べてるのね」
「あっ、香織さん」
僕はその声を聞いて声のした方を見た、するとそこには実際に香織さんがいて僕達に笑顔で声をかけてきた。
「香織さんもここでお昼なんだ」
「そうなの、ただね」
「ただっていうと」
「私はそのカレーじゃないのよね」
香織さんはこのことを残念そうに話した。
「どうも」
「そうなんだ」
「これなの」
こう
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