第一話
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ているが自分で殺しに来るつもりは無いようです。…よかった。
邪魔にならないように岩陰に移動。
ビーデルやパパの気はまだよくわかってないから適当に大きな気を目当てに飛んできたのが完全に裏目に出てしまった。
飛んで逃げたら流石にベジータも逃がしてくれないだろうな。
普通に気功波が飛んできそうな雰囲気だ。
目の前で繰り広げられる悟空とナッパ、それからベジータとの戦いを感動して観戦していたのがいけなかったのだろう。
わたしは油断していたのだ。
ナッパの後に悟空と戦っているベジータは不利を悟ると何やらエネルギーボールの様な物を作り出すと空へと放り上げたそれを直接見てしまったのだ。
ベジータの放ったパワーボールが酸素と交じり合うと大量のブルーツ波を放ち始める。
1700万ゼノを超えるブルーツ波を眼から取り込んだ尻尾の有るサイヤ人はその体を大猿へと姿を変えてしまう。
そう、尻尾の有るサイヤ人を。
ドクン…ドクン…
血流が上昇し、動悸が速まる。
着ていた服は膨れ上がる肉体に勝てる訳もなく引き裂かれ巨体は毛に覆われていき…
ヤバい理性が…持っていかれる…くぅ…
「何っ貴様やはりサイヤ人っ!?」
大猿になっても意識を保っているベジータが驚きの声を上げている。
「ウォオオオオオオオオオ」
理性の欠片も無い遠吠え。
「うわああぁああああ」
振るった右手が界王拳の後遺症で動きの鈍い悟空を吹き飛ばし、呆気に取られているベジータと取っ組み合いの戦闘を開始する。
「なめるなっ!」
ベジータの開いた口から炎が吐き出される。
それをモンテは迎え撃ち相殺。
「な、ばかなっ!?」
確かに戦闘力の数値ならベジータの方がモンテよりも何倍も上だ。
だが、モンテはヤードラット星での修行の結果瞬時に戦闘力を引き上げる事が出来るようになっていたのだ。
殆ど持っていかれている理性の中でどうにか攻撃の瞬間だけ戦闘力を引き上げて迎えうっているモンテ。
結果、ベジータとモンテは互角の戦いになってしまっていた。
ここに来て理性の有る分メンタルの弱さがあだとなり、ベジータの一瞬の不意を突いたモンテがベジータの尻尾を掴んで振り回す。
「ぐあああああっ」
振り回されたベジータはその負荷に耐えられず尻尾が根元からちぎれてしまい、元の姿に戻って地面を転がっていった。
ヤバイ…本当に理性が…
破壊衝動になんか負けるかーっ!
くぅ…!
ヤードラット星での精神修行も役に立ったようで、大猿の力を制御するとだんだん体がしぼんでいった。
倒れ込む寸前、モンテの眼前の腕は紅い毛で覆われているような気がしたが、そこで完全に意識を手放
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