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おっちょこちょいのかよちゃん
66 前夜祭にて
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〜」
「うん、よかったね」
 ロマンチストな冬田にどう反応するべきか迷うかよ子であった。
「それじゃあ、また明日ねえ〜」
「うん、バイバイ」
 二人はそれぞれの家へと向かった。

 前夜祭を終えた皆は屋台に集まっていた。北畠が音頭を取る。
「それじゃ、明日の文化祭の本番も今以上に頑張ろう!」
 こうして皆は解散した。三河口は奏子と共に帰る。
「三河口君、今日は凄い頑張ってたよね。私も三河口君の唐揚げ食べてみたけど、とても美味しかったよ」
「ああ、ありがとう。それなら売れるかな」
「うん、きっと売れるよ」
「まあ、肉屋がいい鶏肉を用意してくれたからだよ」
「でも、三河口君の料理も凄い上手だよ!」
「そこまで言われちゃ照れるなあ・・・」
「本心だよ。明日も頑張ろうね」
「うん」
 なお、その二人の後ろを濃藤と北勢田が見ていた。
「北勢田、ミカワと徳林さん、いい感じだな」
「ああ、なんか付き合いそうだな」

 夜、奏子は近所の小学生と電話していた。
『お姉さん。ごめんね。一人増えちゃって』
「いいよ、たくさん来てくれるとこっちは嬉しいわ。じゃ、おやすみ」
『おやすみ』
 二人は電話を切った。

 一方、山田家ではかよ子がテレビを見終わって消していた。
「明日は楽しい文化祭だから、もう寝よう」
 かよ子は居間の電気も消した。父も母も眠っていた。

 翌朝、一人の大学生が早朝に起床し、列車に乗って行った。
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