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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第45話:隠れ家を探せ
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ウィズが関わっているのであれば、どこかに必ず魔法が使われている筈と考えるのが妥当だ。つまり、颯人は最初から捜査に参加すべきだったのである。
颯人は地図を睨みながら思考を巡らせた。
「移動してる余裕はないだろうから、この辺に居る事は間違いないだろう。それが探しても見つからないって事は、認識阻害の魔法で見つからないようにしてるんだろ」
「そんな魔法もあるのか?」
「ここ来る前にウィズと一緒に居た時も、その魔法で隠れ家作ってたから間違いないだろう」
「颯人、お前ならそれ見つける事出来ないか?」
同じ魔法なら颯人に対処できないかと奏が訊ねるが、彼は残念そうに首を横に振る。
「元々ジェネシスの魔法使いに見つからないようにする為の魔法だからな。俺でもそう簡単には見つけられねぇよ」
「……どうしようもないのか?」
弦十郎が口惜しそうに訊ねてくる。その口調からは、ここで諦めたくはないと言う思いが感じられる。
勿論颯人だってここで諦めるつもりは毛頭無い。折角ウィズを少しでも見返せる可能性があるのだ。ここで諦めて堪るか。
「ちょいと難しいけど、こいつらを使えば何とかなるかもしれない」
そう言って颯人は使い魔達を出す。
この使い魔達はちょっとした認識阻害の魔法程度なら通用しない。ウィズが本気で他者を寄せ付けないような強力な、それこそ元来た場所に戻ってしまうような結界を張られては手も足も出ないが、気付かれないようにする程度の結界であれば無視して行動できる。
こいつらを使えば、捜索は可能であった。
「ただ無暗に捜そうとしても埒が明かねぇ。おっちゃん、今回捜索した中で空き部屋はどれ位あった?」
「決して少なくはなかった筈だ。藤尭」
指示を受けて朔也がコンソールを操作すると、モニターに捜索地点が表示されさらにそこに赤い光点が表示された。その数は確かに多い。両手の指では足りない数だ。
しかしここまで特定できているのであれば、後は地道な捜索を繰り返せば何とかなる。
「うん…………ここまで分かってればこっちで何とかなる」
「何か他に手伝える事はあるか?」
「いや、とりあえずは俺に任せてくれ。何か分かったら連絡するからよ」
そう言うと颯人は司令室を出る。背中越しに手を振りながら去って行く颯人を、弦十郎達が見送った。
それから2日後…………遂に颯人から、ウィズの隠れ家を見つけたと言う連絡が届いた。
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