第四部
Aブロック 2
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手応えは無い。
翔の拳と真空波は当たった。なのに何故か空振った感触しか伝わってこないのだ。
まるで蜃気楼や幻であるように。
「かかったわね」
銃弾は翔へと殺到する。
「ネバーエンドの使う魔晄ノ神氣の真髄は追尾や対応速度では無くこれか!」
翔の迎撃は弾丸を『透過』した。
ことごとくすり抜けてしまう。
そして透過した弾丸は翔の体へ着弾すると、熱や衝撃を放ちながら、強靭な魔晄防壁を喰い破らんと爆ぜていく。
「逃がさないわよッッ!!」
クリスは超能力【抑封規制】を発動し、翔の動きを規制して抑え、封じ込めた。
更に超能力【鎧袖一触】によって身体強化が掛かり、能力の効果によって更に追加で身体強化が掛けられる。
(不味い、これは不味い……。まさかこれほど厄介な奴になっていたとは……!)
このままでは確実に負けてしまう。ここまで追い込まれるとは思っていなかった。
「見縊っていた《クリス・ネバーエンド》。俺が倒すに値する闘技者だ」
魔術師の基本ステータスだけで言えば、クリスは翔よりも2ランクは低い総合力なのだが、彼女はその差を埋めて来ている。
「《立華紫闇》や《江神春斗》と同様に相手をさせてもらうとしよう。ここから俺の力を見せてやるぞネバーエンド」
翔はガードを固めて耐えながら、終わらない爆発の向こうで笑っていた。
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