第九幕その六
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「勝ち負けも大事ですが」
「楽しくじゃな」
「野球が出来れば」
「もうスポーツなら何でもですよね」
ミウチは女王にお顔を向けて言いました。
「まずは楽しくことですよね」
「ルールはちゃんと守って」
ナナミはこのことを忘れませんでした。
「そのうえでプレイして」
「そして心から楽しむ」
カヤも言います。
「それがスポーツだから」
「勝っても負けてもお互いに健闘を讃える」
ミユは試合の後のお話をしました。
「それが大事だし」
「若しそうしたことをしないなら」
マユはどうかというお顔で述べました。
「最初からしない方がいいわね」
「そうよね、スポーツは紳士淑女の遊びだから」
アイリはこう定義します。
「そうしたところは守らないとね」
「その通りです、ルールを守って楽しんでお互いに讃え合う」
まさにとです、女王は六人に答えました。
「それがスポーツかと」
「それは当然じゃな」
リンキティンク王も言うまでもないという返事でした。
「勝ち負けや内容も大事じゃが」
「リンキティンク王もそう思われますね」
「うむ、何より大事なのはな」
スポーツにおいてはというのです。
「スポーツマンシップじゃ」
「王様はそちらの歌も歌ってるんですよ」
王子がリンキティンク王の横から言ってきました。
「スポーツマンシップを讃える歌を」
「そうですか」
「ちゃんと」
「そうじゃ、しかしじゃ」
「どうしてもですか」
「わしは攻めるチームが好きじゃ」
チームの傾向はというのです。
「どうしてもな」
「そうなのですね」
「うむ、確かに野球でピッチャーは大事じゃが」
アイスキャンデーの二本目、チョコレートのそれを食べながらの言葉です。
「打線が一番好きじゃ」
「強い打線が」
「そうじゃ、外の世界の阪神にも言いたいわ」
「打って欲しいと」
「その様にな」
「フェアリーの国でも野球はしますが」
森の中にフェアリー用の球場があるのです、そこで皆野球をしたい時に集まってしているのです。それも男女共に。
「基本ピッチャーですね」
「打つのではなくか」
「はい、どちらかといいますと」
「女王も野球をされますか?」
ケーキは女王に尋ねました。
「そうされますか?」
「はい」
するとです、女王はケーキに答えました。
「よく」
「そうですか」
「あとバスケットボールもしますし」
こちらの球技もというのです。
「それにスケートや新体操もです」
「スポーツお好きなんですね」
「フェアリーは皆そうですよ」
スポーツが好きだというのです。
「遊びの一つですから」
「だからですね」
「皆色々なスポーツが好きで」
それでというのです。
「楽しんでいます」
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