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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第20話 トーナメント開始…そして終了
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見やすいようにある大型空中ディスプレイに、俺のスコアが表示される。……『679』か…
 隣にシリカの表示も現れスコアは……『628』…どうやらシリカも《体重移動》を使ったようだ。
 現在のトップのスコアが『518』なので、俺とシリカが1位と2位という事だ。

「やったな!」
「はい!」
 俺とシリカは、『なんだ、あのスコア!? 』『何者だ!? あいつら!』と言って驚く観客を見て、思わずハイタッチをして喜んでしまった。……流石に観客に失礼だったかな?



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 トーナメントは、公平にするために予選で順位の低いプレイヤーから、1位と2位は1回、3~5位が2回、6位~8位が3回、といった攻撃の回数の合計で勝負が決まる。
 まぁ、こんな説明をした所で《体重移動》を使う俺達に敵う者は()らず、結局俺とシリカでの決勝戦となった。
 お金を賭けていた人達は勝負に負けて、ほとんどが本当の観客になっている。

 俺とシリカは、多くの観客となった人達に見られながら、お互いに背中を向け合っていた。
「そういえば、シュウさんと戦うのって、これが初めてですね」
「そういえばそうだな。今度、試合(デュエル)でもするか?」
「…考えておきます。まぁ戦ったら絶対にあたしの負けでしょうけど…」
「分からないぞ。けど、一応プライドがあるから簡単には負けないけどな」
 シリカに負けない、っていうプライドな。シリカには悪いけど俺も男だから、女の子に負けたくわないんだよ。…ごめんな。

 だから、この戦いも全力のシリカに勝つ!
「シリカ、手加減なんてしなくていいからな」
「…それなら大丈夫です。あたしも今、『手加減しないで下さい』って言うところでしたから」
 そりゃあ、気の合うな…
 俺とシリカはその会話を最後にして、攻撃の為に集中し始めた。……そして俺は、
「うぉーー!!」
 《体術》スキル、重攻撃の単発突き《メテオ・ストライク》のモーションに入った。

 モーションに入った俺は、前に向かって蹴ろうとする左足に《ソードスキルのブ−スト》と同じ原理で、《値移行》を加える。そして、その速さを残したまま、突きを出す右腕に全力の《体重移動》を乗せる。これによって俺のとんでもない速さ+重さ=力となり、台にダメージを与える。
 この俺のダメージがスコアとなって、ディスプレイに現れた……見てみると『1342』だった。
 そして、少し後に出たシリカのスコアを見ると……『1269』…なんとか勝った!
 
「あ〜あ、負けちゃいましいたね」
「いや、ここまで接戦(せっせん)になるとは思ってなかったよ。奥の手を使ったんだけどな〜」
 シリカの(くや)しそうなが聞こえたので、俺は振り返
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