第九幕その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「だからね」
「それで、ですね」
「いつも作業服か軍服で」
「今はジャージで」
「とにかく動きやすい服装なんですね」
「それで動いておられるんですね」
「身体動かすこと自体好きだしね」
にこりと笑ってです、五人にこうもお話します。
「そうした服の方が性にも合っているわ」
「何ていいますか」
ナターシャはそのお話を聞いて言いました。
「ドロシー王女と似てますね」
「あの人も活発ね」
「王宮におられるよりも冒険に出られて」
「いつも動きやすい服装よね」
「冒険向きの」
「そうね、ただ私はドロシー王女よりも活発ね」
王女は自分でお話します。
「自分で思うけれど」
「そうですか」
「ええ、そう思うわ」
「同じ位だと思いますけれど」
ナターシャの見る限りではです。
「私としては」
「そうかしら」
「はい、王女は農作業でドロシーさんは冒険ですね」
「本当にいつも冒険に出てるわね」
「オズの国一の冒険者ですからね」
本当にオズの国の至るところを歩き回っています、それがドロシーなのです。
「それで、ですからね」
「だから同じ位っていうのね」
「もう少し王宮におられて」
そしてというのです。
「すぐに冒険に出られますよね」
「王宮におられる時の方が少ないわね」
「そうですよね」
「だからそう言うのね」
「はい」
実際にとです、ナターシャはお話しました。
「あの人は」
「そうなのね、言われてみれば」
「同じ位ですね」
「そうね、あの人の活発さはね」
「本当に凄いですよね」
「ええ、いつもオズの国を冒険しているから」
だからだというのです。
「オズの国で行っていない場所もなくて」
「ご存知ないところもですね」
「ない位よ、ただね」
「ただ?」
「オズの国は次から次に新しいものが出て来るから」
これもまたオズの国の特徴です。
「だから飽きることはないの」
「オズの国をずっと冒険していてもですね」
「そうよ、大陸だけじゃなくて地下もお空も海もあるでしょ」
「本当に色々なものがある世界ですね」
「そうした世界だから」
それだけにというのです。
「オズの国にいるとね」
「どれだけ冒険してもですね」
「飽きないのよ、それで行っていない場所知らない場所はね」
そちらはといいますと。
「あくまで現時点でよ」
「そこからさらにですね」
「増えていくものなの」
「それもオズの国ですね」
「私もまさか日本の街が出来て」
それでとお話した王女でした。
「その街が大阪という街なんてね」
「あっ、オズの国にも大阪ありますね」
「思わなかったわ」
「楽しい街ですよね」
「あんな面白い街があるのね」
「日本にはあるんです」
「一度行ったけ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ