暁 〜小説投稿サイト〜
オズのケーキ
第九幕その一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
               第九幕  遊びもしながら
 フェアリーの国にはアスレチックもあります、今ナターシャ達は体操服に着替えてそのうえでそこで遊んでいますが。
 その体操服を見てです、上下共に赤いジャージ姿の王女は言いました。
「皆それ日本の体操服よね」
「はい、そうです」
 ナターシャが王女に答えました、皆靴は動きやすいシューズですがそれぞれ半ズボンの色が違っています。ナターシャは黒、恵梨香はピンク、ジョージは赤、神宝は青、カルロスは黄色とそれぞれの色になっています。
「白の」
「日本の体操服って絶対に上は白なの?」
「そうみたいですね」
「それも不思議ね」
「ただ、下は違いまして」
「色が違うのね」
「色も違って」
 それにというのです。
「あと私達は普通の半ズボンですが」
「それがどう違うのかしら」
「膝までの半ズボンだったり」
 まずはこちらの半ズボンを挙げるのでした。
「スパッツだったりします」
「スパッツもあるの」
「それも私達の半ズボン位の長さの」
「短いものね」
「そうです」
 太腿の付け根近くまでの長さです。
「この長さのスパッツのものもあります」
「そうした意味で色々なのね」
「そうなんです、もう体育の時は」
「体操服に着替えてなのね」
「体育をしています」
「そうなのね」
「動きやすいですよ」
「それはわかるわ、ただね」
 こうも言う王女でした。
「私としてはジャージの方がね」
「お好きですか」
「身体を動かす時はね、農作業の時は」
 こちらで身体を動かす時はといいますと。
「作業服だけれど」
「あのつなぎのですね」
「上下分かれたのも着るわよ」
 シャツとズボンのそれもというのです。
「作業靴も履くし安全靴もね」
「そちらの靴もですか」
「履くわ、もう作業服はね」
 王女はナターシャににこりと笑ってお話します。
「村にいる時の私の日中の普通の服よ」
「いつも着られてるんですね」
「そうしてるの」
 実際にというのです。
「いつもね」
「そこまで馴染みですか」
「そうなの、大好きな服の一つよ」
「そういえば王女ドレスあまり着られないですね」
 ジョージが言ってきました、六人でアスレチックのコーナーを次々に楽しんで潜り抜けながらお話もしているのです。
「軍服は着られても」
「そうそう、今もジャージだしね」
 神宝はジョージの言葉に頷きました。
「ドレスを着られることはあまりないね」
「ううん、僕達ドレス姿の王女見たことあるかな」
 カルロスはふと考えてみました。
「これまで」
「記憶にないわね」 
 恵梨香の覚えている限りないことです。
「どうにも」
「私ドレスあまり着ないわよ」
 王女自身も笑ってお話し
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ