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クラディールに憑依しました
責任を取りました
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ろしくお願いします」


 アスナとシリカが喜んでいるが、俺としては団長様にいくつかの条件を飲んで貰わなきゃならないんだよな…………。


「さて、アスナ君、シリカ君、君達二人は退室してもらおうか、私はクラディールと少し話がある」 
「…………はい、わかりました失礼します――行こう、シリカちゃん」
「あ、はい、失礼しました」


 シリカがペコリと頭を下げて退出した後、団長と二人になった。


「それで、ご用件は何でしょうか?」
「君が何か話したそうにしていたからね、コレで良かったのだろう?」
「――えぇ、助かりました、できれば彼女達には知られたくない条件を許可して頂きたいのです」

「何かね?」
「シリカの扱いに関してですが、私がパワーレベリングをした後、中級者プレイヤーのPTに混ぜて、そこで知識の摺り合わせをさせる心算です。
 目ぼしいプレイヤーが居ればその引き抜きも兼ねて、その行動許可を頂けますか?」
「良いだろう、面白い試みだ――励みたまえ」

「そして最後に………………」


 この条件は絶対に許可を貰って置かないといけない、そして団長からの返事はOKだった。


「待たせたか?」
「特に待ってないわ、団長との話は終わったの?」
「あぁ、シリカの扱いに関して細かい所を詰めてきた」

「それで、どうだったの?」
「問題ないよ、団長様は太っ腹だ…………シリカはどうした?」
「今向こうの部屋でウチの服を選んでる所よ、そろそろ戻る筈だけど」


 向かいのドアが開くと、白のジャケットに赤いラインの入った――――血盟騎士団のユニフォームを着たシリカが現れた。


「ど、どうですか?」
「凄く似合ってるよ、シリカちゃん」
「ほ、ホントですか?」
「あぁ、良く似合ってる、アスナに妹ができたみたいだ」
「あ――ありがとうございます」


 シリカが血盟騎士団に入団した…………本来なら有り得ないこのズレが、この先どう変わって行くのか判らない。
 けど――出来るなら、少しでも多く、誰もが幸せなエンディングを迎えられたら…………まぁ、それは無理な話だけどな。
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