責任を取りました
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いてたのはシリカの大声のせいじゃない? ――俺の表情のせい?
「心の奥底から出したらいけなイ、ドス黒い感情が表に出てるゾ――奥へ戻しておケ」
「………………SAOでは感情を隠し難いんだったな、気を付けよう」
「そうしてくレ――兎に角、このままではレベルを上げる前に厄介事がやってくル」
「それでウチに入団させて保護して欲しいと? 血盟騎士団は攻略組よ? シリカちゃん今レベルはいくつ?」
「二十です――やっぱり足りないですよね……これでも、がんばって上げた方なんです」
「信用できるギルドを紹介したらどうだ?」
「駄目ダ、まともな所は噂の種を受け入れる気は無いシ、他はあからさまに身体を要求してくる所ばかりダ――女性プレイヤーの少なさは致命的だヨ」
「ふむ、NPCへの身体接触は警告が出た後、衛兵がくるからなー、そう言うお店があったら儲かったろうに」
「……………………そうだナ」
「買わんぞ? 場所も聞かん」
「解ってル」
やっぱり、有る所には有るか……倫理コードの事を知ってて、金になると解れば商売にしようって連中も出てくるだろう、いや、もう出て来たのか。
「――話を戻して良いかしら? シリカちゃんの事だけど、わたしの付き人という名目で団長に頼んでみるわ……それならボス戦に参加させられる事も無いでしょう」
「良いのか? ギルド内からも反発は出るだろ?」
「ギルドに所属している全員が戦闘員と言う訳でもないのよ、わたしも含めて普段はギルド運営のサポートをしてるわ、そっちを手伝って貰いましょう」
「一生懸命がんばります!」
「早速だけど団長の所へ行きましょうか、第十層でのギルドホームを探してる途中で無理を言って抜けて来たから……無責任な事しちゃったわ」
「そら悪かったな」
「まったくよ」
こうして攻略ギルドの一つ、血盟騎士団のホームを尋ねる事になった。
さてさて、団長様とのご対面だ。
血盟騎士団団長室にて。
「ふむ、それではクラディール君がアスナ君の親友に誤解され、それを解く為にアスナ君を呼び出したという事かね?」
「はい、忙しい時期にとんだご迷惑をお掛けしました、俺の配慮が足りてませんでした」
「第八層での睡眠PKの話は私の耳にも聞き及んでいる、そこのシリカ君が謂れのない言掛かりを付けられていると言うのであれば――私も一肌脱ごうじゃないか」
「シリカちゃ――彼女の入団を認めて貰えるのですか?」
「あぁ、クラディールとシリカ君の入団を認めよう…………クラディールはアスナ君の護衛をシリカ君に関しては君達二人で見るように、それで構わないかね?」
「はい、ありがとうございます…………良かったわね、シリカちゃん」
「お世話になります――アスナさん、これからよ
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