猫娘と最終章:さらに向こうへ
NO.112 引き継がれる思い【最終話】
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「オールマイト。もうここまで来たらみんなには話しておいた方がいいと思います。中途半端に知っていても後が怖いですから」
「そうだね緑谷ガール……それじゃみんな、席に座ってくれ」
オールマイトの言葉を受けて全員は席に座る。
それから話される出久のフォウによる複数の個性とは別に『ワン・フォー・オール』について話される事になる。
出久がワン・フォー・オールを貰うキッカケになった話から、ワン・フォー・オールの秘密などを話されていき、一つの事実を知るたびに何度も出久が受け継いだ力はどういうものかを思い知る事になった。
そして全部を聞き終えて、
「ごめんね、みんな……今まで黙っていて」
「いや……それは仕方がないんじゃねーか?こんなん公表できるわけがねぇし……」
出久の謝罪に切島がなんとか言葉を返したが、それでも真実を知った身としてはまだ許容量が不十分である内容であったのは間違いないのだから。
「とくに……轟くん。ごめん」
「なんで謝る必要があるんだ……?」
「だって……雄英体育祭の時に……」
出久はその時に轟に真実を話せない事を苦しんだことを思い出していた。
だがその言葉だけで轟も察したのか、
「気にすんな……。それでも緑谷はあの時、俺と本気で戦ってくれたのは間違いない事実なんだから」
「うん、ありがとう……」
「デクちゃん! 私、ぜったい秘密にするからね!」
「わたくしも守りますわ! そして緑谷さんの今後を陰ながらも支えていきますわ!」
「そうだぞ緑谷くん! だからそう落ち込まないでくれ!」
「うん……」
最後に、
「出久……」
「かっちゃん……」
今まで聞きに徹していた爆豪が口を開き、出久も身構えたが、爆豪の顔は実にスッキリとしていた。
そんな爆豪の様子に出久は一言、
「怒ってないの?」
と聞いたが爆豪は不敵な笑みを浮かべながらも、
「そんなすげー個性を貰っていいじゃねーか。だがな、それでも俺はてめぇより上に行く! それだけは譲らねぇからな!」
「ッ! うん! 僕も絶対にオールマイトのような最高のヒーローになってみせるから!」
「それでいいんだよ。てめーらもこれから出久の事を支えていくんだろ?誰にもばらすなよ……?」
「あたり前じゃねーか!」
「うむ。緑谷くんの持つ個性はただえさえ今回の件で狙われることが多くなったのは確かな事なのだからな。絶対に秘密にしよう」
「せやね、飯田君!」
「そうだな」
「はい!」
全員から秘密にすると言われて出久とオールマイトと相澤はやっと気持ち楽になった。
「さて、では訓練を頑張りなさい。君達なら必ず仮免を取れるという保証があるのだからね!」
「「「「「はい!」」」」」
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