始まりの日
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転生してから1ヶ月が過ぎた。
この1ヶ月で解った事は俺の両親は、親父はNo.11ヒーロー《イリュージョン》で、個性《現影(幻術を現実に反映させる個性)》を使い活躍するプロヒーローである。
母さんは日本でも有数なヒーローの為のサポート事業を展開する企業の社長の為、両親が家に居ることは少ないが、俺の何かしらの行事があれば必ず二人揃って参加してくれる等、愛情を持って育ててくれているのがわかるから我慢できる。
また俺自身の事だが、ルナ(本人からの要望で呼び捨て、と言うより本人がヒューマギアとして、一緒に居る。まあ人格を共有しているだけらしいが。)がサービスとして《地球の本棚》を使える様にしてくれていた。
お陰でこの世界の知識をすんなり学ぶことが出来たし、色々と役立っている。
だけど仮面ライダーへの変身についてはまだ身体が成長して無いため、危険と判断したルナにより止められているため、先ずは身体を鍛える為、効率よくまた6歳の身体には負担が少ない様にルナが調整してくれた特訓メニューを行っている。
今日も何時もの様に特訓メニューであるランニングを行っていると、公園で泣く1人の緑色の髪の同い年位の男の子が泣いているのを見付ける。
(アレって、原作主人公の緑谷出久だよな。話し掛けてみるか。)
俺は其が原作主人公だと気付き、泣いているのもあり、話を聞くために近付く。
「どうした?何で泣いているんだ?」
俺が話し掛けると、男の子は一瞬ビックリした様だが、相手が同い年位と気付いてホッとした表情をしながら、泣いていた理由を話してくれた。
自分が無個性であること
それでもヒーローになって、誰かを助けられる存在になりたいこと
だけど無個性を理由に幼馴染みや周りの人から虐めや、夢を笑われていること
等を教えてくれた。
「そっか。辛かったな。でもなそんな周りの戯れ言なんか気にする必要なんか無い。俺が知っているヒーロー達は最初は戦うことに消極的な人だったり、自分の力に苦悩した人だった。それでも自分たちの後ろにいる人たちの為に命を掛けて戦うことを決意した人たちだった。だから君も『誰かの笑顔を護りたい、誰かの希望になりたい』と思うなら諦めるな!!ヒーローとは誰かの為に、平和の為に戦う意志を持ち、立ち上がり続ける人の事だ。そこに個性の有る、無しは関係ない!!君はどうだい?誰かの為に、平和の為に戦う意志は有るか?」
俺は答えを半ば確信しながら問い掛ける。
出久side
僕は無個性でもヒーローになりたいと言う僕の夢を聞いても、笑うこともバカにすることも無く、真摯に聞いてくれた同い年位の男の子が言ってくれる言葉に涙が更に溢れる。
そして投げ掛けられた質問に僕は《迷う》なんて考えは浮かんで来なかった。
「有
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