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曇天に哭く修羅
第四部
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れど攻撃の速さや威力が段違いに跳ね上がっている。足を止めて受けに回ったら耐え切れる気がしない)


夏期龍帝祭では紫闇の【打心終天/改】を魔晄防壁で受け止めた翔だが今回は同じことが出来そうな雰囲気では無かった。

ならば見せなければならないだろう。

夏期で使わなかった力と技を。


「黒鋼流三羽鳥ノ一・【盾梟(たてさら)】」


白銀の防壁が膨らんで強化される。

クリスの攻撃を通さない。


「なっ! アンタも使えるの!?」


クリスは動揺しながらも攻撃を続ける。


「三羽鳥ノ一・【音隼(おとはや)】」


翔の背中から黄金の魔晄粒子が噴き出して二枚の翼のようになった。

更に足からも金の魔晄粒子が噴き出す。

彼は音隼で増したスピードと得られた飛翔能力を活用し、地上と空中を利用した三次元の立体機動を行いながら、(おびただ)しい数の攻撃を苦も無く(かわ)していく。


(この調子だと【禍孔雀(かくじゃく)】も使いそうね。これ以上は魔晄の無駄だから止めときましょう)


クリスは三つの巨腕を消した。


「終わりか?」

「当たらないなら意味ないしね。だから私が得た新しい力を使うわ。《佐々木青獅》には使えなかったから公式では初お披露目よッ!」


【領域内戦争】の決勝より前に会得した力だが、青獅のことは紫闇に任せていたので大人しく二人の戦いを見ていたクリス。

しかし日英親善試合より以降の成長は修業に付き合った《永遠(とわ)レイア》や《黒鋼 焔》が認める程に尋常では無かった。


「行くわよショウ。これが私の身に付けた力の一つ。魔晄ノ神氣(セカンドブレイク)、【絶対不可避ノ領域(シューティング・ザ・ワールド)】」

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