暁 〜小説投稿サイト〜
曇天に哭く修羅
第四部
Aブロック
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
【冬季龍帝祭】

一つの魔術学園に()いて一人しかなれない【全領域戦争】の個人戦出場者。

その権利を勝ち取るトーナメント。

───────────────

日程は以下のようになっている。


1日目はAブロック

2日目はBブロック

3日目はCブロック

4日目はDブロック


4日目までで各ブロックの優勝者を決め、5日目以降は残った4人で争われる。


5日目はAとBの優勝者

6日目はCとDの優勝者


そして7日目は勝ち残った2人による決勝を行い、そこで勝つと最終選抜者となる。

─────────────────

これから始まるのはAブロックの決勝。


「【夏期龍帝祭】では歯牙にも掛からない程度の奴だったんだが【日英親善試合】で化けたからな。果たして彼奴(あいつ)が何処まで()れるようになったのか……楽しみだ」


《立華紫闇》を倒して夏期龍帝祭の優勝者となった《橘花 翔(たちばなしょう)》が花道を進む。


「シアンに勝ったアンタを倒す」


今や世界屈指の実力を身に付けた《クリス・ネバーエンド》も花道を歩く。

二人は武台で向かい合った。


「良い気迫だ。しかし負けんぞ」

「踏み台になって、ショウタチバナ」


試合が始まると同時、クリスが【灰塵ト滅亡ノ三壊器/ヴァニシング・カタストロフ】という魔晄外装を召喚。

鈍色(にびいろ)をした三つの巨大な甲冑の腕は上空へと浮かび上がり、その一つにクリスを乗せている。


「ブレイカー」


彼女が合図をすると三つの巨腕に搭載された幾つもの武装・兵器が攻撃を開始した。

弾丸・弾頭・光線の雨が降り落ちる。


発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射発射


光と熱が観客の目と肌も焼く。

入学当初から見せてきたクリスの代名詞とも言える物量と火力によるごり押し戦法。

しかし今大会では初めてだ。

彼女は決勝まで基本的な【魔晄(まこう)】の操作と身体強化だけを使っており、全ての相手を手足の一振りで下してきた。

そんな彼女が繰り出したこの攻撃が示すのは、橘花翔がそこまでしなければ倒せない相手であると判断したということ。

対する翔は動じない。

紫闇と戦った時と同じように魔晄防壁を張って熱や衝撃の影響を遮断しながら俊敏なフットワークで途切れない縦横無尽の火線を(くぐ)り、弾幕の中を駆け抜けていく。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


(ネバーエンドの奴、相当進化してるみたいだな。攻撃の手数自体はそこまで夏期と変わらないはず。け
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ