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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
こうしてアタシは、出てこれた。
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!気を付けろ!!」
「はい!マスター!!」
相手の宝具の展開にブラダマンテはみがまえる。
だが、敵は一人ではない。
「ガウッ!」
「なっ!?」
瞬発的な速さでロボが駆け抜け、ブラダマンテを切り裂く。
致命傷は免れたものの姿勢は大きく崩された。
つまり、
「哭けェ!『人間無骨』ゥッ!!」
彼の宝具を、無防備なまま受けることになる。
このままいけば首と身体が別れを告げるのは明らかだ。
だからブラダマンテは
「くぅ…うぅっ!!」
あえて受けた。
身をわずかにずらし、人間無骨は彼女の肩を切り裂いたのだ。
「まだ…まだぁ!!」
「っ!こいつ…っ!」
凄まじい音を立て、己の肩を切り刻んでいく人間無骨。
想像以上の痛みだが、なんとブラダマンテは歯をくいしばってそのまま槍を掴み、
「そこぉっ!!」
「!!」
予想外のカウンター。まさに肉を切らせて骨を断つ。
彼女もまた、森長可の鳩尾に短槍の一撃をくらわせた。
「てん…めェ!!」
ブラダマンテが人間無骨を離し、互いに離れる。
痛み分けとなった二騎のサーヴァント。
だが忘れてはいけない。
森長可が致命傷になったとはいえ、
「ウウウウ…!!」
こちらにはまだヘシアン・ロボがいる。
血の止まらない肩の傷口をおさえながらブラダマンテは槍を向けるが、ただの虚勢だ。
「森くん!!」
「なんてことねぇよマスター!女相手にはちょうどいいハンデだ…!」
腹に風穴を開け、血を滴らせながらも彼はまだその戦いに対しての貪欲さは衰えていない。
この戦い、どちらが勝つかは誰がどう見ても明らかだ。
こちらは三騎、向こうは一騎。そのうえ大怪我を負っており盾をかまえることすら充分に出来ないほどのダメージ。
そしてそれは、マスターである教祖も理解していたのだろう。
「下がれ、ブラダマンテ。」
「マスター!?わ、私はまだ戦えます! 」
「いや、無理だ。」
そういい、教祖はこちらに背を向けそのまま言った。
「今なら逃がしてやる。これに免じて二度とこの人間同盟には手出しするな。」
「高圧的ですが降参…ということですかね?先輩。」
「かもね。ちょいムカつくけど。」
逃がしてやる、というよりかはこちらの降参ですと言った方が正しいのかもしれない。
教徒達はなにやらヒソヒソと話しているが、彼の言うことに異議を唱えるものは誰一人としていなかった。
「じゃあお言葉に甘えてやろう!お前達も私の町に二度と近づくなよ!じゃあな!!」
ロボにまたがり、そう捨て台詞を吐いて彼女らは早急に逃げ出してやった。
?
町に帰った一同。
こうして葵は、両親と再会を果たすことが出来たのだがそれは
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