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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
こうしてアタシは、出てこれた。
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そう思い引き離そうとした時だ。
「ねぇ…どうしてそんな顔するの?」
「…!」
彼女の手が、両頬に触れる。
「アタシは嫌い?あっちの"あたし"の方がいいの?」
「…。」
なぜだろう。
危険なはずなのに、なぜだかこの葵は優しくしたくなる。
彼女は葵だが葵ではない。けど、
「ごめんちょっと!!いつまでイチャイチャしてんのさ!!」
「!!」
何か答えが出かかったその時、田所先輩に呼ばれふと我に返る。
「くっそぉ…悔しいけどあのブラダマンテ…強いな。」
どうやら押され気味らしい。
教祖のブラダマンテはぶっちゃけ強い。だがそれは教祖のおかげではなく前のマスターからかなりの愛情をもらっていたんだろう。
「いいぞブラダマンテ!!そのまま押し切れ!!」
「はい!マスター!!」
このままではじり貧で負ける。
そう思い、キャスタークラスである紫式部は援護に入ろうとした。
だが、
「その首もらったアァァァァーッ!!!!!」
「!!」
第三者の介入により、戦いは思わぬ方向へと進む。
「あれは…森くん!?」
「…っ、間に合った!!」
「って、こんちゃんじゃん!!」
森長可の介入。
そして後ろからは走って息を切らした近野がいた。
「葵さんは無事!?」
「ええ、この通りです。」
抱きついたままの彼女を見せ、確認する。
「いいところに来てくれたけどさ、こんちゃんどしたの?」
「どうしたもなにも私の確認不足…全部私のミスです!すいません!!」
ビラをきちんと読まなかったのは全員の責任だが田所先輩を悪く言うわけにはいかない。
なので後輩である近野はミスを全て自分の責任とし、全力で頭を下げた。
「人間同盟とはサーヴァントを悪魔と見なし、迫害する宗教団体だったんです!」
「うん。申し訳ないけどさっき分かったよ。」
後輩のミスは大して気にせず、戦いの方に目を向ける。
森長可が加わり、こちらが一気に有利になった。
対するブラダマンテは二人の攻撃をさばききれず、今度はあちらが押されている。
「やはり数は…実力ではカバーできないか。」
「そうだざまぁみろ!!私の森くんと先輩のロボがいればそんなサーヴァントなんて瞬殺だ!!悔しかったらもう一騎連れてこい!!バーカ!! 」
と近野はありったけの悪態をつく。
返す言葉もなく、教祖はただ悔しさで下唇を噛みしめることしか出来なかった。
「森くん!!やっちゃって!!」
「おうよ!!ところでマスター!!奴の首は何点だ!?」
「百点!!」
「よっしゃあ!ぶち殺す!!!」
ハイテンションで槍を振り回し、かまえる。
人間無骨の刃が左右に割れ、本来の刃が姿を現した。
「ブラダマンテ
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