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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
こうしてアタシは、出てこれた。
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救ってみないか?」
迫られる香子。
周りからの視線。
教祖は嫌なら断ってもいいというような言い方をしてはいるが、この状況から断るのは場の空気的に難しいだろう。
しかし
「お断りします。」
「え?」
「私には…葵様がおりますので。」
その瞬間、教徒達から怒号、罵詈雑言の嵐。
「ふざけるな!!教祖様のご厚意を台無しにしやがって!!」
「死ね!やっぱ悪魔は最悪だな!!」
「根っからのクズなのね悪魔って!」
「…。」
その容赦ない言葉を一身に受けるも、香子は何も言わない。
他のマスターに乗り換える?そんなこと、出来るわけない。
彼女は自分を大事にし、自分を愛してくれた。
そんなマスターを、捨てることなんて出来ない。
そう、思った瞬間だ
「…!?」
マスターの気配が、消えた。
「葵様…!?」
「マスターの事が気になるのかな?」
繋がっていたはずの気配がない。
いくら探せど、見つからない。
「彼女はおそらく"緊急浄化"を受けた。つまり、もう君との契約は切られたはずだよ。」
「…!」
契約を切られた…?
そんなことが可能なのだろうか。
だけど待て。
「この…感じは…?」
何かが、自分に繋がった。
この気配は自分のマスター、源葵の気配。
だが、何かが違う。
綺麗でいて、とても攻撃的で、いつものマスターとは違う気配。
それが、建物の中から感じ取れる。
そのときだ。
「アオーーーーーーーン!!!!!!!」
「!?」
狼の遠吠えが響いた。
それの同時に教祖達の目の前にドスンと着地する"何か"
それはまごうことなき
「田所さん!?」
「なんかやばそーだなーと思ってさ。来てみたらコレだ。」
田所先輩のサーヴァント、ヘシアン・ロボだ。
「大丈夫かおるっち?」
「はい、私はなんとも…ですが葵様が…!!」
ロボの背から降りる田所先輩。
紫式部に言われ、周囲に葵がいないことに気付いた。
「みなもっちは?」
「あの建物の中に…。」
ロボにびびり、教徒達が引く中、一人だけそこをどかないものがいる。
「何?ここを通りたければ俺を倒せ!的な。」
「まぁその通りだよ契約者。ただし戦うのは、僕ではないけどね。」
教祖、神代正義だ。
教祖はそういい、指をパチンと鳴らす。
するとどこからともなく現れた影。教祖の忠実なるしもべ、
「ブラダマンテ…只今参上しました!」
サーヴァント、ブラダマンテだ。
主の前に膝をつき、礼をして次の指示を待つ。
「ブラダマンテ。あの狼を倒せ。」
「はい!!」
立ち上がり、こちらに振り向く。
教祖が持つサーヴァント、ブラダマンテ。
人間同盟とは、サ
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