第一章
結局、桐山霧夜はごまかせない。
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てるんですよ俺は!」
...見苦しい、見苦しいぞハチマァーーン!
あ、これで中二の名前思い出した。 えっと...そう! 材木座だ。...多分。
「つまり、(友達が)いないということだな?」
「た、端的に言えば」
比企谷がそう答えると平塚先生がやる気に満ち溢れた顔になった。
「そうか! やはりいないか! 私の見たて通りだな。君達の腐りきった目を見ればそれくらいすぐにわかったぞ!」
目を見てわかっちゃったのかぁ...。なら最初から友達いるかとか聞くな。
...てか比企谷はともかく俺の目まで腐っていると言われるのはちょっと心害だ。そう思って比企谷を見ると比企谷は目をドロドロと腐らせていた。
...よし、俺の目は正常。少なくともあれほど目は腐っていないだろう。
(ドロドロ)
平塚先生は納得顔でうんうん言いながら二人の顔を遠慮がちに見る。
「....彼女とかいるのか?」
彼女とかってなんなんだ? 俺のこと「彼女はいなくても彼氏はいるかも」とか思ってんじゃねぇだろうなぁ。泣くぞ!
「(今は)いません」
おい、比企谷。『今は』とか言うな。俺まで惨めになるだろ...。
「そうか...」
ほら見ろ! 先生が潤んだ瞳でこっちを見てくるじゃないか。
......先生。その生暖かい優しい視線を向けるのは比企谷だけにしてください。これ以上その目を見ていたら悲しい気持ちで涙が堪えきれなくなりそうだ。
それから八幡! まだお前が先生の目が潤んでいるのをタバコの煙のせいだと信じてんなら俺がその幻「おい、桐山。話を聞いているのか?」
しまった! 比企谷の幻想をぶち壊そうとしていたせいで先生の話を聞いていなかった。
「いいか? レポートは書き直せ」
「「はい」」
まぁ、書き直すのは当然か。
...けど俺が真剣にあのレポート書いたら比企谷の二の舞だ。...はぁ面倒だなぁ。
でもレポートの書き直し程度は俺の想定範囲内。予想外だったのはこのあとだ。
「だが君達の言葉や態度、心の声が私の心を傷つけたことは確かだ」
心の声までだとっ! もしや俺が心の中で「やべっ危うく年齢の話を口にだすとこだった! 危ない、危ない☆」と安心していたこともお見通しなのかっ!?
「なので君達には奉仕活動を命じる。罪には罰をあたえないとな」
どこが傷ついているんだろう。むしろ普段より元気になっているように見えるのは気のせいだろうか。というか奉仕活動ってなんぞや。
君達ということは当然、比企谷も同じ罰を受けるのだろう。
...そういえば比企谷さっきからずいぶん静かだな。俺は比企谷の様子が気になったので隣に目を向ける。
比企谷はブラウスを押し上げる平塚先生の
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