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レーヴァティン
第百六十六話 全て整いその七

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「文字通り叩き潰してだ」
「憂いをなくすな」
「そうすればいい」
「ならそうしていく」
「尾張から駿河にかけてはな」
 その一帯の湖はというのだ。
「それで頼む」
「ではな」
「ほな色々動いていこな」 
 耕平も言ってきた。
「今から」
「そうだ、尾張と美濃からだ」
「攻め込んでいくな」
「もうあの辺り、もっと言えば東の大名や国人達のことは調べているな」
「忍達を総動員してそうしたで」
 まさにとだ、耕平は英雄に明るく答えた。
「そうしたで」
「それぞれの勢力の細かいところまでだな」
「どの城や砦も調べて街や村のこともな」
「そうしたこともだな」
「調べて」
 そしてというのだ、耕平は明るく話しているがそれでもその口調には強いものがしっかりと存在していた。
「お家のこともな」
「わかっているか」
「自分に今からその調べたことを書いた書も出すな」
「宜しく頼む、敵も知れば」
「余計に楽に戦えるな」
「そうなる、これまでもある程度聞かせてもらっていたが」
 それぞれの勢力のことをだ。
「全てわかっているならな」
「それならやな」
「鬼に金棒だ」
「ほな今渡すな」
 こう言ってだった、耕平は。
 その書を出した、それは何十巻もあるかなりのものだったが英雄はそれを前にして冷静なこれで話した。
「ではだ」
「この書をやな」
「全員で見よう」
 こう言うのだった。
「じっくりとな」
「そうしてくな」
「これから出陣するが」
 それでもというのだ。
「その合間にだ」
「読んでくな」
「印刷出来るな」
「もうしてるで」
 耕平は英雄に笑顔で答えた。
「それは」
「そうか、もうか」
「人数分な」
「ならいい、それならだ」
「これからやな」
「読みつつだ」
 それぞれの勢力の状況を書いたそれをというのだ。
「進んでいく」
「そうしてくな」
「読む暇位はある、むしろだ」
「暇を見付けてやな」
「読んでいくものだ」
 こう言うのだった。
「書にしてもな」
「それでやな」
「読んでだ」
 そしてというのだ。
「敵のことを頭に入れつつな」
「兵を進めていくな」
「例えば相手の大名の側室を取り込み」
 こちらにというのだ。
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