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曇天に哭く修羅
第四部
知らぬが華 5
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()い回り、まるで彼女を閉じ込めてしまうかのように斬光が走り続けている。

紫闇は何度も刀を振った。

その(たび)に光の斬撃が(はし)って見えない防壁に喰らい付き、どんどん数を増して斗浪が見えないほど光が呑み込んでいく。


「よもや剣士でない立華君が遠距離斬撃でこの命中精度とは……。もしや自動(オート)で攻撃が追尾するタイプ? だから滅多やたらと刀を振っても私のところに攻撃が来る? 攻撃が消えないのは常時発動で効果を出す永続ダメージのパッシブスキルだから、といったところですかね」


一定水準の技量を持った剣士なら、そら恐ろしい効果を発揮できただろう。

素人の紫闇でこれなのだから。


「確かに厄介ですが、まだ足りません。では行きますよ立華君。次は私の番です」

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