第八幕その三
[8]前話 [2]次話
「今もジャズって言われて」
「そうしたジャンルの曲がお好きなんだって」
「そう思うとね」
「本当に意外だわ」
「オズの国のフェアリーですから」
それでとです、女王は子供達に答えました。
「ですから」
「それで、ですか」
「オズの国はアメリカが反映されるので」
「音楽もですね」
「こちらもですね」
「色々あるんですね」
「そうです、それで今も」
今回もというのです。
「ジャズをと思いまして実際に」
「ジャズですね」
「そちらの曲を演奏されて」
「それで歌われますか」
「そうされますか」
「今から」
「そのつもりです、ですからよかったら皆さんも」
恵梨香達五人もというのです。
「聴いて下さい」
「一緒に歌ってもいいですか?」
ナターシャはここで女王に提案しました。
「そうしても」
「私とですか」
「はい、そうしても」
「私達も」
恵梨香達はナターシャに続きました、そしてです。
五人は女王と一緒にジャスの歌を歌いました、そうして楽しんでからでした。今度は皆で、でした。
甘いお茶を飲んで楽しみました、皆がそうして楽しんでいる時に。
アン王女とリンキティンク王、ボボ王子はフェアリーの国の正門にいました、この国は森自体なのですが。
正門は森の入り口にあります、その他にも入り口はありますが。
「ここが正門なのね」
「はい、そうです」
門番の人、右手に槍を持った男の兵隊さんが答えます。
「他にも入り口はありますが」
「ここが正門で」
「お客様はここから入ってもらいます」
「そうよね」
「森には出入口からです」
入口が出口になっているのです。
「出入り出来ますが」
「木と木の間からは無理じゃな」
リンキティンク王は森の表面の木々を見ました、見ればその木々は鬱蒼と茂っていてまるで壁みたいになっています。
「これは」
「そうですね、これだけ繁っていますと」
王子もその木々を見て言います。
「フェアリーの人達でもです」
「通れぬのう」
「そうですよね」
「そうです、中は色々開けていますが」
それでもとです、門番の人は二人にもお話しました。
「外側は出入り口以外はです」
「木々が壁になっておってか」
「そこからは入られない様になっています」
「そうなのじゃな」
「そしてです」
門番の人はさらにお話します。
「出入口、つまり門はです」
「貴方達が見張っているのね」
「そうしています、誰が来ても」
「わかるのね」
「そうです、オズの国は悪人はいないですが」
「用心は必要だしね」
「いつもです」
そこはというのです。
「見張ってです」
「ちゃんとしているのね」
「そうしています」
こう王女に答えました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ