第八幕その一
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第八幕 思わぬ来客
ケーキ達はフェアリーの国である森の中でフェアリーの人達と一緒に女王様のお誕生日のパーティーの準備を進めていました。
その中で六人の大臣はケーキのお話を聞いて驚きました。
「そんなことがあったんですね」
「オズの国には」
「色々なことがあったとは聞いてましたけれど」
「そうしたこともあって」
「大変なことになりそうだったんですね」
「オズの国全体が」
「そうなの、私もその騒動には関わっていないけれど」
それでもとです、ケーキは大臣の娘達と一緒にお誕生日に出される林檎やチェリーのパイを作りつつお話します。
「大変だったそうよ」
「ノーム王が妖魔達を利用してオズの国を侵略する」
マユはそのことを考えただけで真っ青になっています。
「とんでもないですね」
「若しもですよ」
ミユも暗いお顔になっています。
「オズの国がその時のノーム王のものになっていたら」
「どんなことになっていたか」
アイリは考えるだけでという感じです。
「わからなかったですね」
「私達もどうなっていたか」
ナナミも言います、その暗いお顔で。
「怖いですね」
「今は妖魔達ももの静かな人達ですけれど」
それでもとです、ミナミは言いました。
「昔は違いましたからね」
「そう思うと」
カヤはケーキに言いました。
「オズの国はピンチだったんですね」
「そうみたいなの、その時のノーム王はね」
ケーキはこの人ご自身のお話をしました。
「ロークワット、今はラゲドーというけれど」
「悪い心はなくして」
「そうしてですよね」
「オズの国で幸せに過ごされてますね」
「お家もオズの国にあって」
「そうしてですね」
「皆と仲良く」
六人とも前ノーム王であるラゲドーのことを尋ねました。
「今では」
「そうなってますよね」
「そうじゃないと怖いですよ」
「また悪だくみをしないかって」
「オズの国を脅かすんじゃないかって」
「心配ですよ」
「もうその心配もないから」
そこは安心して欲しいとです、ケーキは六人にお話しました。
「本当に」
「それならいいですね」
「若しその人がこちらに来ても」
「何もしてこないですから」
「安心ですね」
「他のオズの人達と同じく」
「それなら」
六人は今は笑顔になっています、ですが。
ここで、です。ケーキはフェアリーの娘達にこうも言いました。
「苺のパイも作っていいかしら」
「はい、どうぞ」
「何でも作って下さい」
「私達もそうしていますね」
「今は桃のパイを作ってますし」
「苺のパイもです」
「作って下さい」
六人でケーキに答えます。
「女王様パイもお好きなんですよ」
「ケーキもですけれ
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