外伝〜異端の天使〜
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うな考えは抱いていないんでしょうか?それに恐らくですがレジーニアさんのお知り合いの方々もレジーニアさんが突然いなくなったことを心配していると思われるのですが……」
一方リィンは話を逸らすために遠慮気味にレジーニアにある質問をした。
「あたしがこの世界に転位するまでに研究していた物を調べられなくなったことは心残りではあるが、そんなものは今のあたしにとっての魅力的過ぎる状況と比べれば”些細な事だ”。それにあたしは周囲から異端だと疎まれていた。あたしが突然いなくなったことを知ったとしても誰もあたしの事を心配しないし、助けに向かうような労力を割く事はしないさ。――――――まあ、あたしと違ってルシエルならばディル=リフィーナ(むこう)の天使達は心配するだろうし、助けの為の労力を割くことも躊躇わないとは思うが。」
「つまりレジーニアお姉さんは”ボッチ”で”引きこもり”な天使さんなのね♪」
「レン……幾ら何でもその言い方はレジーニアさんに対して失礼よ。」
レジーニアの答えを聞いたリィンが冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中からかいの表情を浮かべたレンにプリネは呆れた表情で指摘した。
「うふふ、要するに貴女はご主人様に興味があって、しかも自分がいた世界に帰る意思もないと。だったら私に貴女にとっていい提案があるわよ♪」
「ちょっ、ベルフェゴール!?」
するとその時ベルフェゴールがリィンの身体から現れて口元に笑みを浮かべてレジーニアに声をかけ、ベルフェゴールの様子を見たリィンは驚き
「君は先程の睡魔の魔神か。”あたしにとっていい提案”と言ったが、その”提案”とはどういうものなんだ?」
対するレジーニアは不思議そうな表情で訊ねた。
「ちょっと、貴女の耳を拝借するわね♪ごにょごにょ………」
「……む………確かにそれはあたしにとっても魅力的な提案ではあるが、”天使”のあたしが魔族の甘言に乗る訳には………」
(い、一体何の話をしているのか気になる……ベルフェゴールの事だから、絶対ろくでもない事をレジーニアさんに吹き込んでいると思うし……)
ベルフェゴールはレジーニアに近づいてレジーニアに耳打ちをし、ベルフェゴールに耳打ちをされたレジーニアは迷いの表情を浮かべ、その様子を見て直感で嫌な予感がしたリィンは冷や汗をかいた。
(うふふ、確かに貴女からすれば私は”魔族”だけど私はご主人様の”使い魔”よ?私は”人間族のご主人様の使い魔”として、ご主人様にとってもメリットがあるから貴女にさっきの提案をしただけよ?それに貴女もその目にしたようにご主人様には既にユリーシャ――――――”守護天使”がいる上”女神”もいるんだから、少なくてもご主人様は魔族に組している人間でないし、当然魔族によって洗
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